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[JFAプレミアカップ2014]広島ジュニアユースの10番MF仙波が大会MVPに

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[5.5 JFAプレミアカップ決勝 広島ジュニアユース 2-0 柏U-15 J-GREEN S1]

 JFAプレミアカップ2014 supported by NIKE」の大会MVPにはサンフレッチェ広島ジュニアユースのMF仙波大志が選出された。チームメートからもMVP候補に挙げる声があったという背番号10だが、いざ名前を呼ばれた瞬間は「恥ずかしかったです」と照れ笑い。ただ、すぐに気を引き締め「あまり実感はないんですけど嬉しいです。天狗にならないように日々の練習から100パーセント以上の力を出して丁寧にプレーをしていきたいです」と力を込めた。

 決勝は相手の強力FW陣をケアするために守備に重きを置いてプレー。準決勝で見せた圧倒的なキープ力や相手の急所を突くスルーパスなどを発揮することはなかったが、それでも前半18分に中盤中央で“裏街道”を披露して抜け出すなど、「強い相手とやった時に相手を抜けるのは嬉しい」という“本能”のプレーも見せつける。そして「レイソルが一番プレッシャーが速かったと思います」という相手の守備に苦しみながらも、ミスすることなく攻撃につなげていた。

 守備とチームのために走ること、そして正確なプレーを心がけた。「昨日の夜とかは疲れとかあったんですけど、試合が近づくと同時に気持ちが上がってきて身体が軽くなりました。(チームを)引っ張って行こうと思いました」。チームメートを厳しく叱責するなど、声とプレーでチームを鼓舞し、戦い続けた10番が日本一の栄冠とともに“勲章”も手にした。

(取材・文 吉田太郎)

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