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[JFAプレミアカップ2014]後半立て直すも・・・柏U-15は目標の世界届かず

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[5.5 JFAプレミアカップ決勝 広島ジュニアユース 2-0 柏U-15 J-GREEN S1]

 柏レイソルU-15は準決勝で前回大会優勝の大宮ジュニアユースに内容、結果でも上回り決勝進出。だが、決勝では警戒していた序盤の失点によってリズムを崩すと21分にもアンラッキーなゴールで突き放されて前半を0-2で折り返してしまう。後半は本来のポゼッションスタイルを発揮。アンカーのMF加藤匠人を軸にボールを左右へ動かし、前線ではFW中村駿太が正確なファーストタッチでボールを収めるなど敵陣で攻め続けた。ただ、2点をリードし、守備意識の高くなった広島ジュニアユースの堅い守りを最後までこじ開けることができず準優勝。酒井直樹監督は「(相手のプレスの速さや雨による)足元の問題とかいろいろなやりにくさを選手たちも感じていたと思うんですけど。それを言っていたら上にいけない。まだ実力がないということ」と厳しかった。

 今大会は1次ラウンドからの4試合で11得点をたたき出して決勝進出を果たした。ボールを握って、試合の主導権を握って攻め続けた。そして、その鮮やかなパスワークからのゴールに加え、準決勝で中村が魅せたような個人技での一撃、またセットプレーからのヘディングシュート、ミドルシュートでのゴールなど多彩な得点パターンでゴールを量産。ただ決勝では広島の厳しく、巧みなプレッシャーの前に前半沈黙してしまい、ボールを握っていた後半も攻め切ってゴールを奪うことができなかった。

 酒井監督は「目標は勝って、世界を見るということだったので、そこはボクの実力不足。自分も含めてもう一度見つめ直して頑張っていきたいです」。「マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールド・ファイナルズ」(イギリス)出場へあと1勝まで迫りながら、その切符を獲得することはできなかった。チャンスを掴むことはできなかったが、柏U-15は世界で通用する個人、チームを目指してトレーニングに励む。

(取材・文 吉田太郎)

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