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西野監督「苦肉の策」FW闘莉王作戦も…今季豊スタ全敗に「今はただ残念」

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[5.10 J1第13節 名古屋1-2G大阪 豊田ス]

 名古屋グランパスはホームでガンバ大阪に1-2で敗れた。後半21分にMF阿部浩之に先制弾を許すと、同40分には途中出場のMF大森晃太郎に追加点を許す。同43分にCKのこぼれ球をDF田中マルクス闘莉王が押し込み、1点を返したが、反撃もここまでだった。

 今季5度目の豊田スタジアムでのゲームとなった名古屋だが、これで5戦全敗。瑞穂陸上競技場での試合を含めても、今季はホーム公式戦は1勝7敗と絶望的な状況だ。公式サイトによると、試合を振り返った西野朗監督も「とにかくこのスタジアムでまだ喜んだことがないので、今はただ残念」と肩を落とした。

 試合では後半24分に3枚目のカードを切ると、闘莉王を最前線に上げる“禁じ手”に出た。昨年まではよく見られた作戦だが、西野体制となった今季は、控えられていた作戦だ。10年間指揮を執り、栄光を築いた古巣相手に燃える指揮官の決断。「チームがそういう状況だということ。苦肉の策だった」。だが終盤に焼け石に水の得点は生まれたが、効果的な攻撃に繋げることは出来なかった。

 勝ち負けが交互に続く名古屋。順位こそ13位だが、敗戦数は最下位徳島に続く、リーグワースト2位の8敗を喫している。降格圏16位の甲府との勝ち点差は2。指揮官も「普段やれていることを安定して行うことが出来ない」と安定しないチーム状態を嘆いた。


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