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本田トップ下落第…新システム機能せず前半のみで退く ミランは“サヨナラ負け”でEL遠のく

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[5.11 セリエA第37節 アタランタ2-1ミラン]

 セリエAは11日、第37節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランは敵地でアタランタと対戦し、1-2で敗れた。

 前節のミラノダービーでは出番のなかった本田は、2試合ぶりの先発復帰を果たすと、新システム4-3-1-2のトップ下で出場。しかしスコアレスで折り返した前半のみで交代となった。

 ミラン移籍後、ほぼ右サイドを主戦場としてきた本田だが、残り2試合となった段階で、念願のトップ下でのチャンスが回ってきた。本田は序盤は積極的にゴール前に顔を出す。前半15分には右CKのキッカーを任されると、ゴール前に鋭いボールを蹴り入れるが、これはそのまま流れてしまった。

 しかし攻撃が停滞しだすと、流れはアタランタに傾き出す。FWヘルマン・デニスに当てるサッカーに終始し、先制点を奪いに行く。だがこちらも決定力を欠いてしまい、スコアを動かすことは出来ない。

 前半終盤に入ると、ミランはFWマリオ・バロテッリがFKからチャンスメークを図る。41分には左サイドからのFKを直接狙うが、クロスバーを直撃。同44分にはゴール正面のやや距離のある位置で獲得したFKを、バロテッリがブレ球シュートで狙うが、GKに弾かれる。その流れから本田もヘディングシュートを狙ったが、左に外してしまった。

 トップ下で出場していた本田だが、なかなかボールに触れない。存在感を発揮できないまま、前半のみで退くことになった。代わってミランはFWステファン・エルシャーラウィを投入。故障離脱の長引いていた若手のホープが、昨年12月以来の復帰を果たした。システムを4-2-3-1に戻し、カカとエルシャーラウィを両MF、トップ下にはMFリカルド・モントリーボを配した。

 するとこの交代がいきなり功を奏す。後半6分、ミランはカウンターから中央モントリーボが左サイドのMFサリー・ムンタリに展開。クロスを上げると、DFジャンパオロ・ベッリーニのオウンゴールを誘発する。システムを戻し、攻撃陣が活性化しだしたミランが先制に成功した。

 だが後半21分にミランはDFケビン・コンスタントがMFカルロス・カルモナを倒してしまいPKを与えてしまう。これをデニスに落ち着いて決められ、同点とされた。

 後半アディショナルタイムにはバロテッリが右斜め45度の位置から強烈ミドルを放つが、ゴールポストを直撃で運も味方せず。逆にラストプレーでアタランタMFフランコ・ブリエンツァに“サヨナラゴール”を許し、逆転負け。勝ち点を54のままのミランは、目標としていたEL出場権獲得レースから一歩後退した。またこの結果、DF長友佑都の所属のインテルのEL出場が決定した。


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