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ザックジャパンの秘密兵器、齋藤学を変えた愛媛での1年間

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 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は12日、都内で記者会見を行い、ブラジルW杯に出場する日本代表メンバー23人を発表した。横浜F・マリノスからはMF齋藤学を選出。公式サイトによると、会見を行った齋藤は「選ばれたことはうれしいですが、ここからスタートだと思うので、ワールドカップの勝利に貢献できるようにここからしっかりトレーニングを積んで、自分が日本代表を勝たせられるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 プレースタイルからバルセロナのFWリオネル・メッシに重ね合わせて紹介されることの多い齋藤。横浜FMの下部組織のころから評価は高く、09年に期待通りトップチーム昇格を果たした。

 だがプロの壁は厚かった。初年度こそリーグ戦11試合に出場した齋藤だが、翌年は5試合に減少。3年目はJ2の愛媛FCに武者修行に出ることになった。「プロとしての壁にぶち当たった時に手を差し延べてくれたのが愛媛FCだった」。11年シーズン、J2リーグで36試合に出場し14得点。プロとして大きな手ごたえを得るシーズンとなった。

 翌年、マリノスに戻ると、完全にレギュラーに定着。ロンドン五輪代表にも選ばれ、翌13年には日本代表にまで登りつめた。「そこでのサッカー選手としてつくり上げた土台が、F・マリノスでの成長につながっている」と言い切ると、「愛媛FCに行って自分のサッカー選手としてのすべてが変わったと思っています」と最大級の感謝を示した。

 夢であり目標だったW杯出場切符を手にした24歳。「ここで選ばれるだけではなく、日本の歴史をつくる。そういう想いをもって、ワールドカップに挑んでいきたいなと思います」。愛媛の誇り、横浜の誇りを胸に。6月、小柄なドリブラーが世界を切り裂く。


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