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[女子アジア杯]なでしこ7発快勝でW杯出場権獲得

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[5.18 女子アジア杯 日本 7-0 ヨルダン]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は18日、2014 AFC女子アジア杯のグループリーグ第3戦でヨルダン女子代表と対戦し、7-0で勝利した。この結果、なでしこはA組首位通過を確定。王者として来年カナダで開催されるW杯への出場権(7大会連続7度目)も獲得した。準決勝は22日。19日に決定するB組の2位(韓国もしくは中国)と対戦する。

 1勝1分で第3戦を迎えたなでしこジャパン。相手は2連敗のヨルダンとあって、過密日程も考慮して、キャプテンMF宮間あや、MF澤穂希ら主力を温存。引き分け以上で自力でのW杯出場権を獲得する一戦だが、20歳MF猶本光、18歳DF乗松瑠華らを先発で起用した。

 若手主体のメンバー構成となったが、やはり実力の差はあった。序盤からなでしこは積極的にシュート打ってヨルダンゴールに迫る。8分には猶本が強烈ミドルを放つが、GKの正面に飛んでしまう。同18分には左サイドをFW後藤三知がドリブル突破。クロスはファーに流れるが、拾ったMF中島依美が右足シュート。しかしこれもGKの好セーブに遭い、得点できなかった。

 だがついに試合が動く。前半26分、猶本からボールを受けたDF宇津木瑠美が左サイドからアーリークロス。待ち構えたFW吉良知夏がループ気味のヘディングシュートで枠内に収めた。吉良は嬉しいなでしこジャパン初ゴールとなった。

 守備面でもこの日唯一のピンチといっていい場面で集中した守りを見せた。前半29分、FWジベーラにヘディングシュートを放たれるが、GK海堀あゆみがビッグセーブで弾き出す。その後の波状攻撃も守備陣が体を張って弾きだし、同点ゴールを許さなかった。

 すると追加点が前半終了間際に生まれる。45分、MF阪口夢穂の左足シュートが右ポストを叩いたが、跳ね返りが中島にこぼれる。これを右足で豪快に押し込み、リードを2点に広げた。

 後半に入ると、ボランチの猶本と左SBの宇津木がポジションを入れ替える。するといきなり3分、左サイドから猶本がクロスを入れると、中央でFW高瀬愛実が胸で落とす。これをMF阪口夢穂が豪快に右足で合わせて、さらにリードを広げた。

 その後も攻めるなでしこ。後半15分には坂口のポストプレーから後藤がボレーシュートを狙うが、惜しくもDFのブロックに遭う。だが同23分、右サイドを突破した中島がクロスを入れると、相手DFのオウンゴールを誘発。勝利がより確実になった。

 だが佐々木則夫監督は緩みかけたムードを引き締めるためにも後半26分に澤、同28分にFW大儀見優季を投入。イレブンに最後まで戦い抜くメッセージを伝えた。

 後半31分、ゴール前やや右でFKを獲得したなでしこは、中島が左足で直接狙う。クロスバーを叩くが、そのままゴールラインを割る。同37分にはセットプレーから坂口がヘディングシュートを叩き込む。後半アディショナルタイムにはセットプレーのこぼれ球を吉良が押し込み、ゴールラッシュを締めくくった。


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