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大久保、2年3か月ぶり代表合流に「やってやるという気持ち」

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 約2年3か月ぶりに日本代表の練習着に身を包んだ。2012年2月以来の代表招集でW杯メンバー入りを果たしたFW大久保嘉人(川崎F)。鹿児島・指宿合宿の初日となった21日、冒頭部分のみ公開された練習の戦術確認では4-2-3-1のトップ下に入った。

 所属する川崎Fでは1トップまたは2トップの一角を占めることが多く、ザックジャパンで唯一の出場となった2012年2月24日のアイスランド戦は左サイドでのプレーだった。それでも「チームのときも2トップだけど、ほとんどトップ下みたいに下がってプレーしているから」と、トップ下も“想定内”と強調。アルベルト・ザッケローニ監督から直接指導を受けるなど、意欲的に取り組んだ。

「一人だけずっと(代表に)入ってなくて、急に来たので。早く吸収して、やるだけ。早く吸収して、覚えて、それを出せるかどうか」。1日でも早くチームのコンセプトを理解し、順応すること。不安はない。「ディフェンスのところは細かく言っていたけど、攻撃はやりたいサッカーというか、しっかりつないでいくスタイルはフロンターレと同じだし、そのままでも全然大丈夫。自信はあるし、普通にやりますよ」と言った。

 経験豊富なアタッカーにはピッチ外でもリーダー役としての期待が高まるが、ピッチ内でも競争を促す役目が期待されている。1トップでもサイドでもトップ下でも、ポジションにこだわりはない。ザッケローニ監督もこの日の練習後、「特にトップ下に固定しているわけではなく、必要なポジションで彼を使っていきたいと思っている。攻撃陣では彼が一番経験があり、戦術眼にも長けている。いろんなところで試しながら見極めていきたい」と説明。大久保自身が生きるポジション、そしてチームにとってプラスとなる起用法を模索していくつもりだ。

 チームの主軸として戦ってきた4年前の南アフリカW杯直前の時期と比べ、「全然違うね。今回は急に選ばれたから。気持ちが楽と言ったらおかしいけど、やってやるという気持ちが強い」と話した大久保。「もちろん4年前もそういう気持ちはあったけど、今回はずっと選ばれていなくて、最後に選ばれたし、たまっていたものがある」。日の丸を付けてブラジルで大暴れする。そのための準備が、いよいよ始まった。

(取材・文 西山紘平)

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