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“コンプレックス”を克服した岡崎「自分の特長を出せば点は取れる」

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 点取り屋としての自信がみなぎっている。今季のブンデスリーガで得点ランキング7位タイとなる15ゴールを挙げ、欧州主要1部リーグでの日本人最多得点記録を塗り替えた日本代表FW岡崎慎司(マインツ)。2010年の南アフリカW杯では本大会直前にレギュラーから外れたが、当時とはまったく違う自分になったという自負もある。

「4年前より自分のやるべきことがハッキリしたというか、整理できている。その強みはあると思うし、自信もある。自分がブレないだろうなというのはある」

 4年前の南アフリカW杯を「自信のなさが出てしまったのがあの大会だった」と振り返る岡崎。当時は清水の選手で、日本代表でもアジア相手の試合ではゴールを決めても、世界相手には点を取れないという周囲の声にネガティブに反応してしまっていたという。

「海外に慣れるしかないというか、自分はやれるんだと思えるところまで自分で持っていくしかないと思った」。南アフリカW杯から半年後の翌11年1月にシュツットガルトへ移籍。この3年半、ドイツでもまれてきた経験が自分自身の“海外コンプレックス”も克服させた。

「やれることと、やれないことがあるのを感じた。やれないことをやるより、やれることを増やして、伸ばしてきた。それが1シーズンで15点という結果につながったと思う。自分の特長を出せば点は取れる。それを代表でも出したい」

 屈強なブンデスリーガの守備陣相手に駆け引きや一瞬の動き出しで対抗し、抜群の嗅覚で積み上げてきた15ゴール。「まだシーズンは終わってないと思っている。ここからラスト1か月、しんどいかもしれないけど、それ以上にW杯のモチベーションは高い」。シーズンの勢いをそのままぶつけるブラジルW杯。不完全燃焼に終わった4年前の借りを返し、世界に「岡崎慎司」の名を知らしめる。

(取材・文 西山紘平)

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