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[オーシャン杯]決勝弾のFP内村「代表から帰ってくると、決めるんですよ」

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[5.23 オーシャン杯 湘南4-3すみだ 小田原]

 今月上旬に行われたAFCフットサル選手権2014で、初めての連覇を達成したフットサル日本代表。代表メンバーの一人だった湘南ベルマーレのFP内村俊太は、23日に行われたオーシャンアリーナ杯準々決勝のフウガドールすみだ戦に出場した。

 試合時間、残り10分を切っても0-3という絶望的な状況だったが、湘南はホームの大声援をバックに、残り5分で追いつくと、最後に内村が決めた。後半18分、FPボラからのパスを受けて、右足でゴールに叩きこんだ得点を振り返り、「代表から帰ってくると、決めるんですよ」と白い歯をこぼし、「これがリーグ戦でも出るといいんですけどね」と、おどけた。

 試合後、逆転負けを喫したすみだの須賀雄大監督は「湘南の最後まであきらめない気持ちを、あらためて素晴らしいと思う」と称えたが、試合内容に好感触があったのだと、内村は明かす。「今シーズンは、新しい監督になって、ゼロからのスタートです。新しいことにもチャレンジしていますが、相手を押し込むことができていたし、攻撃面でやっていることはできていたと思います。あとはフィニッシュさえ決めることができれば、(展開が)変わると思って戦えていました」。

 そんな時に決まったのが、FP岡野健のミドルシュートだった。すみだの守備を崩さずに距離のある位置から沈めた一撃で、湘南は息を吹き返す。その後も内村をGKにしたパワープレーから、ボラが2ゴールを決めて試合を振り出しに戻すと、ホームの小田原アリーナは一つになり、内村の逆転ゴールの瞬間に最高潮に達した。

 劇的な逆転勝利を収めたが、勝利に浸っている時間はない。24日には、準決勝の町田戦が行われる。「この雰囲気の中で勝てたのは、チームとして一つ良いことですし、この雰囲気のまま決勝まで行きたいです。町田との『境川決戦』も、絶対勝ちます」と、力強く言い切った。

(取材・文 河合拓)

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