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[オーシャン杯]両GKの好守が光った一戦はPK戦の末に湘南が大阪を下す

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[5.25 オーシャン杯3決 大阪1-1(PK4-5)湘南 小田原]

 オーシャン杯は25日に最終日を迎え、3位決定戦ではシュライカー大阪湘南ベルマーレ(Fリーグ)が対戦した。試合は両チームともに譲らず、1-1のままPK戦に突入。PK戦でも互いに譲らず、サドンデスの末に湘南が5-4で競り勝ち、クラブ史上初の3位に輝いた。

 チームの中心選手であるFPボラをベンチ外にした湘南は、良い試合の入りを見せる。FP内村俊太が積極的に仕掛けるが、得点は挙げられない。大阪も4分にFP稲田瑞穂が左足でシュートを放ったあたりから、少しずつリズムをつかみ始める。10分にはFP森秀太が高い位置でボールを奪うと、こぼれ球を拾ったFPヴィニシウスが森とのワンツーでGKを外し、ボールをゴールに流し込んだ。

 その後も大阪の攻勢は続いたが、前半15分にもヴィニシウスのシュートが左ポストを叩いてから右ポストを叩き、ゴールに嫌われる。チーム史上最高順位となる3位を目指す湘南も反撃に出たが、大阪GK宮竹晴紀の好セーブに阻まれて得点を挙げることはできずに前半を折り返した。

 後半に入り、両チームGKの活躍が光る展開となる。後半7分に湘南はFP金井智之からのパスを受けたFP内村俊太がゴールを決めて、同点に追いつく。その直後にもFP近藤純也がGK宮竹と1対1になるが、シュートを決められず。同11分には大阪もGK宮竹のノールックスローから、右サイドを抜け出した森がゴール前に折り返す。FP瀬戸彬仁が合わせたが、鋭い反応を見せたGK冨田がここもセーブして2点目を許さない。

 後半14分には、再び右サイドで裏を取った森が強烈なシュートを放ったが、クロスバーをかすめて行った。同16分から大阪は、FPの稲田をGKにしたパワープレーを開始する。湘南は16分にFP森脩、17分にはGK冨田が無人のゴールにパワープレー返しを狙ったが、シュートは枠を捉えられない。

 試合終盤には両チームがパワープレーを行い、勝利への執念を見せたが、互いに2点目を挙げられずに前後半40分を終了した。PK戦でも両チームともに譲らずに、6人目のサドンデスまでもつれた。最後は湘南のGK冨田が大阪FP斎藤秀人のシュートをセーブし、PK戦5-4で湘南が勝利した。

Match 13シュライカー大阪 1-1(PK4-5) 湘南ベルマーレ(Fリーグ)
<得点者>
[大]ヴィニシウス(10分)
[湘]内村俊太(7分)

(取材・文 河合拓)

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