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「代表は特別」大久保の823日ぶり出場なるか

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 823日ぶりの代表戦を待ちわびている。FW大久保嘉人(川崎F)が27日のキプロス戦(埼玉)に出場すれば、2012年2月24日のアイスランド戦(長居)以来、約2年3か月ぶり。公式練習を終えた31歳は「気持ちの高まり? 今はないけど、試合になれば久々だなという気持ちになると思う。Jリーグとは違うし、代表は特別」と、日の丸のユニフォームを着てピッチに立つ瞬間をイメージした。

 4年前の南アフリカW杯も主力として戦った大久保だが、アルベルト・ザッケローニ監督が就任してから代表に招集されたのはアイスランド戦の一回だけ。鹿児島・指宿合宿ではタフなフィジカルトレーニングをこなすと同時に、チームコンセプトの理解も進めた。

 ザッケローニ監督は大久保について「選手はゲームの中だけでチームやチームメイトにアジャストするわけではない。トレーニングの中からやっているし、指宿でも毎日やってきた。2部練習で午前も午後もボールを使ったトレーニングをやってきた」と、練習からチームに順応してきていると指摘。実戦ではアイスランド戦の前半45分間しかプレーしていないが、不安視はしていない。

「(大久保は)クオリティーがあるだけでなく、戦術理解度も高い。端的に言うと、サッカーを知っている選手。どこで(ボールを)もらえばいいか、状況に応じて順応に対応できる能力を持っているので、そこまでの心配はしていない」

 一方で、ポジションについては「どこで使うかについては、正直まだ分からない」と明言を避けた。指宿合宿では一貫してトップ下で練習していた大久保だが、サイドハーフや1トップでもプレーは可能。ザッケローニ監督は「少なくとも攻撃的な選手なので、攻撃的なパートで使おうと思っている。DFやGKで使うことはないと思う」とジョークを交えながらも、「相手の特長やコンディション、選手自身のコンディション、チームメイトのコンディションも考えながら判断しないといけないし、試合の流れに合わせて使っていかないといけない」と、途中からの起用を念頭に置いているようだ。

「31、32歳になってもこうやって選ばれて、誇りに思うし、今まで自分を信じてやってきた甲斐もあった」。あらためて代表への思いを深める大久保は「自分の良さも出していく。そうしないと消えるし、自分の良さを出さないと、選ばれた意味がない」と、積極的なプレーを誓った。

(取材・文 西山紘平)

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