beacon

4試合連続先発の山口が決勝点の起点「前への意識は強くなっている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.27 キリンチャレンジ杯 日本1-0キプロス 埼玉]

 昨年11月16日のオランダ戦を皮切りに4試合連続で先発出場を果たしたMF山口蛍(C大阪)は、90分間フル出場。前半の45分間はMF遠藤保仁と、後半45分間はMF長谷部誠とダブルボランチでコンビを組んでプレーした。1試合の中で遠藤とも長谷部ともともにプレーしたのは、そのオランダ戦以来のことだ。

 前回は「ハセさん(長谷部)は結構前に出て行くので、自分もバランスを取っていることが多かった。ヤットさん(遠藤)は、基本は真ん中でパスを受けて散らすタイプだから、より自分も前へ出て行ったほうがチャンスになると思い、前へ行った」と話していたが、今回は「どっちとやってもうまく対応できたと思う。ただ、どっちとやっても、もっと攻撃のところで前に出て行けたらいいと思う」と、より前への意識を高めていることを明かした。

 その姿勢がゴールに結びついたのが、前半43分のプレーだ。ブロックを敷いたキプロスを相手に攻めあぐねていた時間帯が過ぎ、徐々にコンビネーションプレーが見えてきていたころ。ペナルティーエリア内に3人、4人と人数を掛けての攻撃になっているとき、山口はFW岡崎慎司にボールを預けながら自らも前へ。結果的に、FW香川真司のシュートのこぼれ球をDF内田篤人が流し込み、これが決勝点になった。

「起点というほどのことはしていないが、今までより前への意識というのは少しずつ出てきていると思うし、周りからも前を意識するように言われている」と、自分らしさを急速に出しつつあることに手応えを感じているようだ。

 一方で、引いた相手に対しての課題も見えた様子。「足元に付けるのはなかなか厳しかったので、裏に抜け出す動きというのをもっと見てあげられたらと思った」と言い、「特に曜一朗くんにはチーム(C大阪)と同じように『俺に当てたら出て行け』と言われている。曜一朗くんとのコンビをもっと出していければいいのかなと思う」とイメージを膨らませていた。

(取材・文 矢内由美子)

★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ

TOP