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苦しみながらも浦和が決勝T進出、甲府は首位から一転して敗退危機

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[5.28 ナビスコ杯第6節 甲府1-2浦和 中銀スタ]

 ナビスコ杯は28日、グループリーグ第6節を行い、山梨中銀スタジアムでは首位ヴァンフォーレ甲府が2位浦和レッズをホームに迎えた。両チームともに勝てば決勝トーナメント進出が決まる大一番は、前半8分に浦和が先制するも、後半8分に甲府が同点に追い付く。一進一退の攻防が続く中、浦和が後半29分に決勝ゴールを奪い、決勝トーナメント進出を決めた。

 試合をいきなり動かしたのはアウェーの浦和だった。前半8分、CKのチャンスを得ると、MF柏木陽介の正確なキックをDF那須大亮がヘディングで豪快に決めて先制。両チーム合わせて、この試合初シュートでゴールを奪った浦和が1点のリードに成功した。

 その後はともに好機を作り出す。前半30分には右サイドを突破したMF関根貴大のグラウンダーのクロスからFW興梠慎三が決定機を迎えるもシュートはジャストミートせず。対する甲府は同36分に前線に飛び出したMF稲垣祥がフリーでPA内に侵入したが、GK加藤順大のブロックに遭った。同43分には興梠がPA内から強烈なシュートを放つがGK荻晃太のセーブに遭い、後半アディショナルタイムにはMF石原克哉が1対1を迎えるもまたもや加藤が立ちはだかるなど、1-0とスコアは動かないまま前半終了を迎えた。

 後半に入ると、公式戦6戦連続完封中の浦和守備をついに甲府がこじ開ける。後半8分、石原のパスを受けたFW盛田剛平のグラウンダーのクロスをFWクリスティアーノが公式戦4戦連発となる得点を右足で流し込んで、1-1の同点に追い付いた。

 その後もリズムをつくるのは甲府。積極的にシュートを狙うだけでなく、集中した守備を見せて浦和にシュートを許さない。後半に入って浦和がシュートまで持ち込んだのは、後半27分にMF鈴木啓太が放ったミドルシュートの場面を待つしかなかった。

 しかし勝ち越しゴールを奪ったのは、その浦和だった。後半29分、ゴール前でボールを受けたFW李忠成のシュートは一度はDFにブロックされたが、こぼれ球を拾った李が左サイドのMF梅崎司に絶妙なスルーパスを送る。走り込んだ梅崎はダイレクトで合わせてゴールネットを揺らし、スコアを2-1とした。

 そのまま逃げ切った浦和は勝ち点を13に伸ばして決勝トーナメント進出が決定。一方、最終節に試合がない甲府は勝ち点で名古屋に並ばれており、グループリーグ敗退の危機に立たされている。

 決勝点を奪った梅崎は「前線でチュンくん(李忠成)が基点を作ってくれて、僕のことをよく見てくれていました。今日勝って決勝トーナメント進出を決めたかったので、あと一試合残っていますが、その前に決められたのはすごくうれしいし、次の試合もしっかり勝ちたい。タイトルから遠ざかっているので、今年こそはタイトルを取りたい」と意気込みを示した。


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