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壮行試合は出番なしも前向きな大迫「外から見られてよかった」

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 何となく予感はあったのだという。27日のキプロス戦(1-0)で出場機会のなかったFW大迫勇也(1860ミュンヘン)は「前半のアップの順番で『俺、今日はないな』と思った」と明かす。それでも「監督が決めることだから。自分ができることをやるだけ。いつチャンスが来るか分からないポジションだし、そのときのために準備することが大切」と気持ちは切り替えている。

 キプロス戦ではFW柿谷曜一朗が1トップで先発し、後半13分からは柿谷に代わってFW大久保嘉人が入った。1トップのポジション争いが激しさを増す中、特に左サイドのDF長友佑都から再三、クロスが上がってきたが、ゴール前の味方選手と合わないシーンも目立った。

「あれだけセンタリングを上げてくれれば、2、3回はチャンスになる。自分はあそこで入っていくのは苦手じゃないし、狙っている。外から見て、どういうふうに(センタリングが)上がってくるかを見られたのはよかった」

 そう前向きに話す大迫は「(1トップは)決まり事が多いし、約束事が多い。そこは監督もこだわっているし、そこでいかに自分の特長を出すか。それが最近は楽しくなってきている。そういう中でどう自分らしさを出すか」と、客観的に試合を見ることでつかんだものもあったようだ。

「周りに合わせてもらうぐらいの感覚じゃないと、前の選手はダメかなと。合わせ過ぎないように。まずは自分を出すことが大事」。そう力説するストライカーは、自身初の世界大会となるブラジルW杯に向け、「すごく楽しみだし、早く試合がしたい気持ちが強い」と待ち遠しい様子だった。

(取材・文 西山紘平)

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