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[総体]福岡舞鶴の快進撃止まらず!東海大五に続き、筑陽学園撃破して福岡決勝進出!!

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[5.31 全国高校総体福岡県予選準決勝 福岡舞鶴高 2-1 筑陽学園高 小郡]

 平成26年度全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」サッカー競技(山梨)福岡県予選は31日、準決勝を行い、3年ぶりの全国大会出場を狙う筑陽学園高と初の決勝進出を懸けた福岡舞鶴高との一戦は、福岡舞鶴が2-1で勝利。福岡舞鶴は6月1日、初の全国大会出場を懸けて東福岡高と戦う。

 3分間の後半アディショナルタイム、筑陽学園の怒涛の攻撃を凌ぎ切って訪れた歴史的瞬間。スタンドで青いメガホンが舞い、ピッチ上ではまるでチームメートに飛びかかるかのように選手たちが抱擁が繰り返す。全速力のダッシュで仲間の下へ駆け寄り、喜びを分かち合っていた守護神、福田涼介(3年)は「めっちゃ嬉しいです! 今までで一番嬉しいです! もう、嬉しかったです」と喜びを爆発させ、主将のCB川下飛鳥(3年)は「周りの人たちに助けられました。ピッチに立っている人たちはもちろん、仲間たちが助けてくれました。自分のミスもカバーしてくれています」と仲間たちに感謝した。準々決勝で伝統校の東海大五高を1-0で下したのに続き、準決勝でも“福岡4強”の一角を連破。中部ブロック予選から勝ち上がり、激戦区・福岡で旋風を巻き起こしている福岡舞鶴がついに決勝へ駒を進めた。就任27年目の中野博文監督にとっては、新人戦を含めて6回目の挑戦で初めてとなる準決勝突破だ(選手権予選は4強入りなし)。「まぐれですよ、まぐれ!」と笑ったが、過去5度の県大会準決勝をいずれも無得点で終えていたチームが、「1点取ったら勝てる!」という指揮官の声の下で一丸となって戦い、前半13分に挙げた“準決勝初得点”で乗って一気に歴史を塗り替えた。

 試合開始直後にいきなりDFの背後を取られてGKと1対1のピンチを迎え、10分にも筑陽学園のエースナンバー7を背負うMF田邊泰周(3年)に決定的なシュートへ持ち込まれるなど序盤から筑陽学園に完全に押し込まれた。サイドから連続してクロスを放り込まれるなど苦しい立ち上がりだったが、167cmのGK福田の好守など自陣PAで耐えたチームは13分に先制点を奪う。FW西浦李央(3年)の左CKを10番FW志岐厚郎(3年)の背後から飛び込んだ左SB木戸慧(3年)が「流れが悪い中、セットプレーで決められて良かった」と渾身のヘディングシュートをゴールへ突き刺した。

 チームのファーストシュートで筑陽学園ゴールを破った木戸はスタンドから飛び出してきた控え選手たちと歓喜の抱擁。その後、右CKから13年U-17日本代表CB青山生(3年)に強烈な右足シュートを放たれるなど危ないシーンが続いたが、焦りからかボールの失い方の悪い筑陽学園に対し、志岐、西浦を中心としたカウンターを繰り出していた福岡舞鶴がそのカウンターから2発目のパンチを打ち込む。28分、カウンターから敵陣へなだれ込んだ福岡舞鶴はMF佐伯源太(3年)が相手に厳しいチェックを受けながらもつなぐと、最後は最前線まで駆け上がっていたCB常深康太(3年)が右サイドから右足でゴールへ流し込んで2-0と突き放した。

 両手を広げて喜ぶ常深と大興奮の福岡舞鶴ベンチ。公式記録では2本のシュートで2点を奪って前半を折り返した福岡舞鶴は後半、さらにギアを上げて襲い掛かってきた筑陽学園の攻撃を179cmCB川下中心に跳ね返す。筑陽学園は後半立ち上がりにMF清水那粋(2年)が2本のシュートを放ち、14分には田邊の左FKに青山が飛び込む。そして20分には右ロングスローのクリアボールをMF長崎耀(3年)が右足で叩いた。だが抜け出したFW羽根幸四郎(3年)の突破がスライディングタックルで阻止されるなど、集中した守りを見せる福岡舞鶴DF陣の前に追撃ゴールを奪うことができない。

 逆に福岡舞鶴は前線でボールを収める西浦やMF宮崎洸夢、MF森脇智也(ともに3年)を起点とした攻撃からシュートシーンをつくり出す。それでも大型CB松澤大地と左SB木寺海(ともに3年)が次々とロングスローを放り込んでくるなど、力で相手ゴールをこじ開けようとする筑陽学園は26分、縦パスで左サイドを抜け出した羽根が個でゴールライン際を攻略。そのまま中央へ切れ込むと、GKもかわして右足で追撃ゴールを決めた。これで1点差。俄然勢いづいた筑陽学園は試合終了間際にも交代出場のMF後藤拓翔(2年)の左足シュートがクロスバーをかすめるなど、最後まで攻め続けたものの、GK福田が「後半、点を決められて、そのあと厳しかったんですけど、みんなで声出してできた」と気迫の守りを見せる福岡舞鶴から同点ゴールを奪うことができず、敗退となった。

 福岡舞鶴は笑顔で決戦に臨んでいた。普段さすがに正面から言う選手はいないようだが、選手たちから愛着を込めて「ボス」と呼ばれているという福岡舞鶴・中野監督はウォーミングアップ前、ロッカールームに「負けたらまぐれで終わる! みんなの力はもっとあるんだ やろうぜ BOSS!!」「運命は自らの手の中にある。チームで決めろ!! 信じるか 震えあがるか 限界を超えるか ここで終わるか やるか やられるか やり切って勝とう! 舞鶴サッカーファミリー」と記された2枚の大きな紙を張り出した。このメッセージで笑顔になった選手たちはリラックスした状態で試合に臨んで殊勲の白星を挙げた。

 現3年生は1年生大会で県準優勝を果たしている期待の世代とは言え、それでも自分たちの想像をも超える戦いぶりを見せてきている。そして初の全国舞台を懸けた決勝の対戦相手は東福岡。1年生大会決勝で0-8で敗れている名門校だ。主将の川下は「体格差もあったし、強かったですね。でも自分たちはチャレンジャーとして、失うものはないと思う。個人の力ではかなわないところがあると思うんですけど、チーム一丸で。ここまで来たらあと1回勝ちたい。最後出し切って勝ちに行きます」と力を込めた。指揮官も「学校の近所の子たちで頑張れている。明日どれだけ戦えるか、楽しみ」と期待する中、無心で勝ち上がってきた福岡舞鶴が強敵から「あと1勝」を果たす。

(取材・文 吉田太郎)

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