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ザックが語るコスタリカ戦のテーマ、コンディション調整と気候への順応

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 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が1日、米フロリダ州クリアウオーターのチーム宿舎で記者会見を行った。翌2日のコスタリカ戦(タンパ)に向け、「結果よりも、本番にコンディションを合わせていく作業が大切」と、初戦まで2週間を切ったW杯本番を見据え、コンディション調整に主眼を置いた。

 故障から復帰したばかりのMF長谷部誠、27日のキプロス戦(1-0)で実戦復帰したDF内田篤人とDF吉田麻也について「3選手はキプロス戦で45分間、プレーさせた。次はもう少し長い時間、トライしてみようかなという気持ちでいる」と説明。キプロス戦で内田は前半のみ、長谷部と吉田は後半のみの出場だったが、コスタリカ戦では3人を先発起用し、後半途中までプレーさせる考えを明らかにした。

 また、所属クラブで出場機会に恵まれず、キプロス戦でフル出場したFW香川真司とFW本田圭佑については「シーズン中に多くの出場機会を得られなかったということで、ここでは多くの時間、試合に出ないといけないと考えている」と指摘。「90分フル出場させるという約束をしているわけではないが、できる限り長い時間、使いたいと思っている」と、やはり先発起用を示唆した。

 鹿児島・指宿合宿ではフィジカルトレーニングを2部練習で行うなど体力的に追い込んできたが、調整は第2段階に入った。「バランスとしては、フィジカルの部分は前回の合宿より少なくなってきていて、その分、動きの中での戦術トレーニングが増えてきている」。コンディション調整、戦術確認と同時に、コスタリカ戦と6日のザンビア戦には暑熱対策の意味もある。

 フロリダの高温多湿な環境は、W杯本番でコートジボワールと対戦するレシフェ、ギリシャ戦の舞台となるナタルと共通している。「レシフェ、ナタルの気候に合わせた暑熱対策として、この街を選んだ」と、あらためて事前キャンプ地にクリアウオーターを選んだ理由を説明した指揮官は「高温多湿の地でインテンシティーを出すのは難しいが、本番ではこのような気候で戦っていかないといけない。この環境にアジャストすることが大切で、チームには引き続き判断力の鋭さ、頭のキレを高めてほしいというオーダーを出そうと思っている」と、コスタリカ戦の狙いを語った。

(取材・文 西山紘平)

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