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[MOM1044]柳ヶ浦FW小野田将人(3年)_「エースが決めないと勝てないゾ」のゲキに応える2発!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.1 全国高校総体大分県予選準決勝 大分工高 2-3(延長)柳ヶ浦高 大分スポーツ公園]

「昨年からエースでやっている。センスを持っているし、能力はある。特に抜け出す感覚がちょっと違います。アイツがやれるかどうかが大きい」。柳ヶ浦高の野口健太郎監督はエースFW小野田将人主将(3年)の才能を認めている。その小野田はこの日、後半16分にプレッシャーのかかる同点PKを決め、延長前半10分にはこぼれ球を左足ダイレクトでゴール左隅へ沈める技ありの勝ち越し弾。エースの働きをしてチームを決勝へ導いた。

 前半は決して動きが良くなかった。拮抗した展開の中、プレー機会が少なく、ハーフタイムには指揮官からゲキ。野口監督は「半分サボっていたのでサボり過ぎだぞと言いました。そして『最後、エースが決めないと勝てないぞ』と言ったら決めてくれました」と微笑する。スイッチの入った後半以降は持ち味でもある抜け出しからのシュートや局面でのアイディア、そして2ゴールで存在感を放った一方、前線から自陣PAまで戻って守備も懸命に行っていた。やや“サボっていた”前半はマイナス点だったが、後半以降は大車輪の動きでチームを勝利へ導いた。

 2年前の全国高校総体には岡山学芸館高の1年生アタッカーとして全国大会出場。その後柳ヶ浦に転校し、昨年からチームの柱を務めてきた。「どのくらい厳しくいけるか。決めるべきところで決められればもっといい」と指揮官が期待するエースが大分西との決勝でも貴重な一撃を決め、チームを初の全国総体の舞台へ引き上げる。 

[写真]後半16分、柳ヶ浦はエース小野田が同点PKを決める

(取材・文 吉田太郎)

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