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遠藤、香川、柿谷のゴールでコスタリカに逆転勝利!!米遠征第1戦を制す

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[6.2 国際親善試合 日本3-1コスタリカ タンパ]

 米フロリダ合宿中の日本代表は現地時間2日(日本時間3日)、タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムでコスタリカ代表と対戦し、3-1で逆転勝ちした。前半31分に先制を許したが、後半15分、後半開始から出場のMF遠藤保仁が同点ゴールを決めると、後半35分にFW香川真司が勝ち越しゴールを奪った。後半アディショナルタイムには途中出場のFW柿谷曜一朗がダメ押しゴール。3-1で勝利した日本は6日にも同地でザンビア代表と対戦し、翌7日にW杯が開催されるブラジルへ出発する。

 試合前日の練習中に張りを訴え、一部別メニューで調整したMF長谷部誠はDF酒井高徳とともにスタンドから試合を観戦。ダブルボランチはMF山口蛍とMF青山敏弘の組み合わせで、左SBにはDF今野泰幸が入った。1トップはFW大迫勇也。FW大久保嘉人は右MFで2012年2月24日のアイスランド戦以来の先発となり、2列目は右から大久保、FW本田圭佑、香川と並んだ。
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 立ち上がりはコスタリカのシンプルなロングボールとセットプレーからヒヤリとさせられる場面もつくられた日本だが、徐々に落ち着きを見せ始める。前半11分、大久保からマイナスのパスを受けた香川の右クロスに大迫が頭で合わせるもゴール上へ。同14分には山口の高い位置でのインターセプトから香川が右足ミドルを狙ったが、ゴール左に外れた。

 5バックの守備的布陣を敷くコスタリカだが、日本は丁寧なパス回しからスペースを見つけ、確実にチャンスにつなげていく。前半23分、左サイドをオーバーラップした今野が中央に戻し、青山が鋭い縦パス。これがきれいに大迫に通ったが、惜しくもオフサイドだった。同25分には本田、香川とつないで大久保が左足を振り抜くも、GKがセーブ。同27分にはPA内で仕掛けた本田がGKをかわすが、DFのカバーに遭い、シュートを打ち切れない。さらに同30分、香川の右クロスを大迫が落とし、山口が左足で狙ったが、GKの正面を突いた。

 数多くのチャンスをつくりながら決め切れない日本。すると前半31分、コスタリカは左サイドのスペースに飛び出したDFジュニオール・ディアスの鋭いクロスボールに逆サイドから走り込んだFWブライアン・ルイスが右足で合わせた。少ないチャンスを生かし、先制点。前半は1点ビハインドで折り返した。

 日本は後半開始から2選手を交代。大久保と青山を下げ、FW岡崎慎司、遠藤を投入した。後半立ち上がり早々の3分、DF内田篤人のスルーパスから岡崎が右サイドのスペースに飛び出し、ゴールライン際からマイナスのクロス。香川が右足で狙ったが、GKの好守に遭い、決定機を生かせない。後半8分には本田の絶妙なスルーパスに岡崎が抜け出すが、右足のシュートはまたもGKの好セーブに阻まれた。

 内田と今野の両SBも積極的なオーバーラップを見せ、厚みのある攻撃でコスタリカを押し込む。すると後半15分、香川の左クロスを逆サイドで受けた本田がゴール前にグラウンダーのクロス。内田がスルーしたところを遠藤が右足で流し込み、ついにゴールをこじ開けた。

 1-1の同点に追いついた日本は直後の後半16分、今野に代えてDF長友佑都を投入。同26分には内田に代わってDF酒井宏樹が入った。同点に追いついてからはなかなかチャンスをつくれない日本。後半31分、大迫に代えて柿谷を投入し、リズムを変えようとする。すると、この交代策が的中した。

 後半35分、香川が柿谷に縦パスを当て、自らゴール前に走り込む。柿谷からのリターンパスはわずかにズレたが、香川は前のめりの姿勢になりながらも右足でゴール右隅に流し込んだ。2-1と勝ち越すと、その後も攻撃の姿勢を貫き、後半アディショナルタイムには香川の縦パスに岡崎が競ったこぼれ球を柿谷が右足で流し込み、ダメ押しゴール。W杯出場国同士の対決となった米遠征第1戦を3-1の逆転勝ちで制した。

(取材・文 西山紘平)

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