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感動実話…メッシの契約延長は故ビラノバ氏との“男の約束”

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 4月にがんのため他界した元バルセロナ監督の故ティト・ビラノバ氏が、バルセロナを離れることを決意していたFWリオネル・メッシに死の直前、バルセロナにとどまるよう説得していたことが明らかになった。

 これはカタルーニャのテレビ『TV3』に対し、ビラノバ氏の自伝の著者ベルナット・ソレール氏が明かしたもので、『ユーロスポーツ』など複数メディアも報じている。

 4月中旬、すでに深刻な状態にあったビラノバ氏だが、11年ぶりの公式戦3連敗を喫するなど、不調にあった古巣を常に心配していた。そんな中で最も気にかけていたのが、批判の目にさらされていたメッシのことだった。チーム関係者の中でバルトメウ会長しか面会を受け付けなかったビラノバ氏だが、メッシだけは自らが会うことを望み、“最期の時”が設けられたのだという。

 そこでまずメッシは、なんとバルセロナを離れる決意をしたことを明かした。だが落ち着いた様子でビラノバ氏も話し始める。「パリ・サンジェルマンかい?」。

 お金の問題ではないと主張するメッシをビラノバ氏は必死に説得。約2時間の深い話し合いの末、2人の間で男の約束が交わされた。

 これに奮起したメッシは会談の翌日、20日のリーグ第34節のビルバオ戦に出場すると、1-1で迎えた後半29分に直接FKで決勝点を記録。公式戦の連敗を4でストップする逆転ゴールを蹴り込んだ。

 残念ながらビラノバ氏は4月25日に45歳の若さでこの世を去ったが、ビラノバ氏の説得を受けたメッシは5月19日にバルセロナとの新契約にサイン。カンテラ時代から師弟関係にあるメッシが最後のメッセージをしっかりと受け止めた。

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