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2戦連発の香川は危機感強める「これがW杯じゃなくて良かった」

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[6.6 国際親善試合 日本4-3ザンビア タンパ]

 ゴールという結果は喜べても、試合内容やプレー内容は満足からは程遠かった。FW香川真司(マンチェスター・U)は2戦連発に「点を取れたことは大きい」としながらも「チーム全体としても、個人のプレーの質も良くなかった」と反省した。

「今日はうまく試合に入れてなかった。集中し切れてなかった」。現地時間午後9時キックオフだった2日のコスタリカ戦(3-1)と違い、この日は午後7時半キックオフ。まだ蒸し暑さも残る中で行われた試合は前半9分、29分に連続失点する最悪の立ち上がりだった。

「これがW杯じゃなくて本当に良かった」。チームとして先制点を取ることを一つのテーマとしていながら、コスタリカ戦に続いて先手を許す展開。「この2試合とも立ち上がりに失点している。W杯前の2試合で続いたのは何かしらのメッセージだと思う。しっかり受け止めて、もっと危機感を持たないといけない」と厳しい表情で言った。

 0-2の前半40分にFW本田圭佑のPKで1点を返すと、後半29分、MF遠藤保仁からのサイドチェンジを左サイドで受けた香川がファーストタッチで中に切れ込み、右足でクロスを入れる。ゴール前のFW大久保嘉人には合わなかったが、大久保の動きに気を取られたGKがボールに反応できず、そのままゴールネットを揺らした。

「センターリングだけど、いいボールだったと思う。ああいうボールをイメージして上げていきたいし、僕のスタイルでもある」。ラッキーな形のゴールだったが、これでコスタリカ戦に続いて2戦連発。ノーゴールに終わったシーズンの鬱憤を晴らす連続ゴールに「ゴールが取れたことは自信になるし、勢いも付くのかなと思う」と手応えを深めた。

 とはいえ、やはりチームとしての戦いぶりには危機感を強める。「冷静に、客観的に見て、課題が残った。この2試合同じことをやられている。しっかり受け止めて、チームとしてしっかり話し合っていきたい」。事前キャンプ地の米フロリダで2試合連続の逆転勝ちをおさめたが、これが本番も続くとは限らない。2試合連続で先制を許した守備面の改善なくして、W杯本大会は勝ち上がれない。

(取材・文 西山紘平)

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