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2031日ぶりゴールでいざブラジルへ、大久保「スッキリした」

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[6.6 国際親善試合 日本4-3ザンビア タンパ]

 これがJリーグ得点王の決定力だ。約2年3か月ぶりの代表招集でW杯メンバーに選出されたFW大久保嘉人(川崎F)がW杯前最後の国際親善試合で劇的な決勝点を奪った。

 3-3の同点に追いつかれた直後の後半アディショナルタイム、キックオフからMF青山敏弘の一発のロングフィードに反応。右足での正確なトラップから左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

「スッキリしましたよ。いい形で行けるんじゃないですかね」。2008年11月13日のシリア戦(3-1)以来、約5年7か月ぶりとなる国際Aマッチ6得点目。チームを勝利に導く劇弾が、大久保自身にとってもW杯本大会へ弾みを付けるゴールになった。

 過去5ゴールはいずれも日本国内での試合だったため、海外で行われた試合では初めてのゴールとなったが、「そうなの? 昔のことはどうでもいい」と一蹴。2031日ぶりとなる代表戦でのゴールに「(Jリーグで)点を取っていたからこそ選ばれた」と胸を張った。

 5月27日のキプロス戦(1-0)は後半13分から途中出場し、1トップに入った。今月2日のコスタリカ戦(3-1)では右サイドハーフで先発し、前半45分間のプレー。この日は再びベンチスタートとなり、後半開始から1トップに入ると、後半14分にFW大迫勇也が投入されてからは右サイドハーフに下がり、試合の流れの中でFW香川真司とポジションを入れ替えて左サイドに回る時間帯もあった。

 練習で任されているトップ下を含め、攻撃的なポジションならどこでもこなす大久保の存在はチームの切り札だ。当然、先発へのこだわりはあるが、「テストの場だし、与えられた時間でやるだけ。(先発を外れて)昔なら悔しいと思っていたかもしれないし、今もそういう気持ちは持っているけど、そんなことを言ってもしょうがない。チームとして戦わないといけない」と力説。フォアザチームを貫く31歳が、最高の形で決戦の地・ブラジルへ飛び立つ。

(取材・文 西山紘平)

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