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『WINNER STAYS 激戦上等』の頂点に立った『ZAMAGIC』「貴重な経験ができた」

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 痛快な勝ち上がりで1284チームの頂点に上り詰めた。5月10日の開幕から1カ月間に渡ってナイキが開催する『WINNER STAYS 激戦上等』の決勝ラウンドが6月7日に行われ、優勝チームとなった『ZAMAGIC』は「正直、優勝できるとは思っていなかった」と大会終了後に話した。

 廣戸大志、山村拓、中川賢斗、石井光一郎と座間高校時代の同級生4人で組まれた『ZAMAGIC』。現在大学生となった彼らは「仲の良い選手と一緒に出てみたい」と連絡を取り合い、今大会への出場を決めた。『フィスコフットサルアレナとしまえん』で行われた予選ラウンドに参加すると同会場での最多勝利チームとなり、決勝ラウンドへの進出を決めたものの不安があったと言う。

「決勝ラウンドに参加するチームで一番勝ち星が少なかったので、とても不安だったし、グループステージで終わると思っていました」と話したが、ある意味で開き直れたようだ。「としまえんの代表チームになっただけでも驚きましたが、せっかく決勝ラウンドに出場できるなら一旗上げてやろうという気持ちになりました」と決意して東京最強を決める決勝ラウンドに臨んでいた。

 それぞれが違う大学に通うため、ラインで連絡を取り合いながら決勝ラウンドで勝つための作戦を練っていく。そして迎えた大一番だったが、思ったように結果を残せない。相手は『ZAMAGIC』同様に厳しい予選ラウンドを勝ち上がってきたチームであり、簡単に勝てる相手などいない。グループステージ突破へ向けて奮闘を続けたが惜しくも届かず、敗者復活戦へと回ることになった。

 ここで気持ちを切り替えた。「僕らは予選ラウンドで一番勝ち星が少なかった。あとは楽しんでプレーしよう」と。会場には多くの観客が詰め掛け、プレイヤーの一つひとつのプレーに大きな歓声が上がる。「良いプレーをしたり、積極的にシュートを打てば、たとえゴールにならなくても見ているお客さんが盛り上がってくれるので、そういうプレーを心掛けた」との言葉どおり、生き生きとしたプレーを見せて勝ち星を重ねていく。しかし、「正直、余裕はありませんでした。勝ったらどうしようという気持ちでした」と笑ってその場の心境を吐露したが、敗者復活戦で一番の勝ち星を挙げて一度失ったチャンピオンシップへの切符を手にすることになった。

『リスクを冒して攻めることが重要』であることがうたわれた大会で大事なことは、「リスクを冒さないとチャンスがない。リスクを冒すからこそチャンスが生まれる」。そう話した『ZAMAGIC』はチャンピオンシップでもリスクを冒して、徐々に勝ち星を伸ばしていく。他チームに白星を先行される中、最後まで優勝をあきらめずに戦った結果、最も多くの勝ち星を挙げて東京の頂点へと上り詰めた。「優勝できるとは思っていなかったし、なんで勝てたんだろうと戸惑いました」と語りつつも、「本当に楽しかったし、やっぱり優勝できたのはうれしいです」と歓喜の声を上げた。

 そしてラストゲームとして、VVVフェンロFW大津祐樹横浜F・マリノスDF小林祐三、FW伊藤翔、MF熊谷アンドリュー柏レイソルFW田中順也の5人で組まれた『NIKEアスリートチーム』と対戦。「マジで緊張しました。普段テレビで見ているプロ選手と試合ができるなんて。でも貴重な経験ができました」と敗れはしたものの、普段は味わえない現役プロ選手との試合を楽しんだ。

 対戦した伊藤が「チャンピオンシップの試合を見ていて、すごい激しい試合をしていたし、正直僕らも勝てるかなと思っていました」と語り、熊谷も「数的不利になってしまう先制点を取られなくて本当に良かったです。僕よりもうまい選手がいっぱいいるんじゃないかと思っていたし、ちょっと対戦するのが不安でしたね」と答えたように、『ZAMAGIC』そして『WINNER STAYS 激戦上等』決勝ラウンドに進出したチームのレベルの高さにはプロ選手たちも舌を巻くほどだった。

 夢のような時間を過ごした『ZAMAGIC』は「プロの選手は動きが早いし、プレーがとても正確でした。チャンスでしっかりと決めてくる決定力も勉強になりました」と話したように、プロ選手とのレベルの差を痛感した。だが、「大会に参加して優勝できて本当に良かった。ご褒美としてプロ選手と対戦する機会も与えてもらいました。僕らはプロになれなかった選手だと思っているので、ここでプロと対戦できたのは今後の財産になると思います」と充実の表情を浮かべた。


★「WINNER STAYS 激戦上等」
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