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W杯初戦4日前に休養日、ザック「リラックスさせるのも大切」

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 日本代表アルベルト・ザッケローニ監督が10日、ブラジルのベースキャンプ地イトゥで記者会見を行った。

 チームは7日夜にブラジル入りし、イトゥの宿舎に到着。8日はイトゥ近郊のソロカバで公開練習を行い、前日9日がイトゥでの初練習だった。「ベースキャンプを選ぶ作業の段階から自分も参加していた。いくつかの候補がある中で自ら足も運び、視察した中でこの場所を選んだ」。

 自らも関わったキャンプ地選定。「(リオデジャネイロの)コパカバーナの海岸沿いとは違うが、日本の文化を考えると、最適なベースキャンプ地を選べたかなと思う」。イトゥの環境に満足している様子の指揮官は「個人的にも気に入っているし、選手たちもとても気に入ってくれているように思う」と笑顔で話した。

 選手たちはこの日、オフとなった。6月29日に事前キャンプ地の米フロリダに向けて日本を出発してから、移動日を除けば休みなく練習と試合を行ってきたが、W杯初戦となるコートジボワール戦を4日後に控えたタイミングで休養日が与えられた。

 前日9日の練習後、FW香川真司は「試合後の移動ということもあって、疲労も少したまっているので、そういうのを回復しながら徐々にもう一度上げていければ」と話していた。米国からブラジルへの移動はチャーター機とはいえ、フライト時間は約9時間の長距離移動。鹿児島・指宿合宿に始まり、米フロリダでも暑熱対策として、蒸し暑い環境下でハードなトレーニングを積んできていた。

 ザッケローニ監督はこの日のオフについて「実はかなり前から決まっていた」と説明。「プログラムどおりにトレーニングを消化することができれば、この日は休みにしようと思っていた。これまでのトレーニングでやってきた負荷を考えると、ここで休みを与えることで、初戦に向かって、さらにコンディションの面でも向上するのではないかと思う」。あくまで順調に、計画どおりに調整が進んでいるからこそのオフだと強調した。

「昨日の練習でもチームは最高のトレーニングができた。ここで休みを与え、リラックスさせるのも大切だと思う」。選手のコンディションを細かく観察してきた結果、オフを与える決断を下した指揮官。「ただ、(メディアの)みなさんもみなさんの仕事をしないといけないし、記事を書かないといけないということで、今日は自分が犠牲の精神を持って(記者会見に)臨んでいます」と冗談交じりに話し、報道陣の笑いを誘っていた。

(取材・文 西山紘平)

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