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ヤヤ・トゥレ対策に着手、遠藤「彼の自由を奪うのが第一」

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 日本代表は11日(現地時間12日)、ベースキャンプ地のイトゥで練習を行った。練習前にはミーティングも行われ、14日のW杯初戦で対戦するコートジボワールの映像を見ながら対策を確認。映像は約20分間で、GK西川周作によると、「見る映像の内容、数はいつもより多かった」と、FWディディエ・ドログバやFWジェルビーニョら個々の選手のプレー映像が数多く用意されていたという。

 ピッチ上でも具体的なコートジボワール対策に着手した。この日のテーマは守備。攻撃のキーマンとなるのはトップ下のポジションに入るMFヤヤ・トゥレだ。プレミアリーグ最終節で太腿の筋肉を負傷し、5月30日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦、今月4日のエルサルバドル戦と、W杯直前の国際親善試合はいずれも欠場しているが、サブリ・ラムシ監督は「彼をプレーさせたい。可能な限りを尽くす」とコメントしている。

 ミーティングも、ヤヤ・トゥレが出場することを想定して行われたという。マッチアップする格好となるボランチのMF遠藤保仁は「トップ(レベル)の選手だと思う。得点能力も高いし、何をやらせてもハイレベル。コートジボワールの中でも非常に危険な選手」と警戒を強めたうえで、「一番は自由にさせないこと。彼の自由を奪うのが第一」と、その対応策を語った。

「時に攻め残ったり、逆に(コートジボワールの)DFライン近くまで下がってパス回しに加わったりする。近い選手が見ないといけないし、低い位置でボールに触らせる分にはいい。チーム全体をコンパクトにして、2人で挟み込む。お互いがいい距離間でやれれば、自由を奪えると思う」

 一人で止めるのは難しい。数的優位をつくり、攻撃の起点となる芽を摘む。それができれば、コートジボワールの攻撃力は半減する。相手が万全の状態でないのであれば、そこが“アキレス腱”となってもおかしくない。大会の行方を占うであろう大事な初戦。“ヤヤ・トゥレ封じ”がそのカギを握る。

(取材・文 西山紘平)

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