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劇的アシストの再現誓う青山「あれを本番で出さないと」

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 自身初のW杯を目前に控えても過度な緊張はない。11日の練習から、いよいよ初戦で対戦するコートジボワールの対策に乗り出した日本代表。MF青山敏弘(広島)は「残り3日間、自分の中では(コートジボワールを)意識してやっている。(明日からの)あと2日間でしっかり詰めないといけない」と、相手を想定しながらの最終的な準備に入った。

 とはいえ、何かを変えようというわけではない。相手の長所、あるいは弱点を頭に入れたうえで、自分たちのサッカーを貫く。昨年7月の東アジア杯からザックジャパンに加わった青山は「この1年間、ずっとそのやり方だし、自分はそのやり方しか知らない。それを突き詰めて、そのサッカーで倒したい」と力を込めた。

 6日のザンビア戦は後半アディショナルタイムから途中出場し、ファーストプレーとなった前線へのロングフィードでFW大久保嘉人の決勝点をアシストした。持ち味である縦への意識が生んだ劇的アシスト。昨季まで広島でチームメイトだったGK西川周作(浦和)は「久しぶりにアオちゃんの背中を見ながらあのパスが見れたのでうれしかった」と話す。

 所属する広島でも、常に裏を狙うFW佐藤寿人に何度も鮮やかな縦パスを通してきた青山。クラブでの武器を代表でも発揮し、西川は「アオちゃん自身、きっかけをつかんだというか、自信になったと思う」と、自分のことのように喜んでいた。

「自分の良さは分かってもらえていると思うし、それが形になってよかった」。青山はそう振り返りながらも「でも、練習試合なので」と淡々と語った。本番はW杯。「あれを本番で出さないと。そのためのアシストだったと思うので、本番でもチャレンジしたい」。先発であろうと、途中出場であろうと、与えられた時間で自分のプレーを出し切るだけだ。

(取材・文 西山紘平)

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