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選手ミーティングで23人全員が思いの丈 清武「心に響いた」

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 コートジボワール戦を3日後に控えた11日の練習後。夕食を終えたザックジャパンが選手だけのミーティングを行った。FW清武弘嗣(ニュルンベルク)が状況を説明した。

「夕食後、一人ひとり全員が、それぞれの思っていることを言った。僕は『チームが勝つために何でもやります』と言った。こういうミーティングが必要だというかけ声でやった」

 思い返せばロンドン五輪でも同じような光景があった。オーバーエージ枠で代表入りしたDF吉田麻也(サウサンプトン)の主導で行った選手ミーティング。選手が思いの丈を語り合い、チームは心を一つにした。U-23日本代表は初戦でスペインを破る大金星を挙げ、勢いのまま準決勝に進出。ベスト4という好成績を残した。

「ロンドンではああいうミーティングがあったからこそチームが一つになったし、まとまったからあそこまでいけた。今回、(杉森)考起と(坂井)大将を合わせた25人でやっていけることが幸せだし、このメンバーで本当に行けると思う。きのうのミーティングですごくチームの雰囲気は良くなった」

 他のメンバーの発言を明かすことはなかった清武だが、「心に響く言葉はありました」とも言った。

 W杯では23人全員が気持ちを一つにして戦うことが重要だが、レギュラーメンバーとサブメンバーがピッタリとモチベーションを合わせるのはどうしても難しいものだ。しかし、ザックジャパンには和を乱す選手はいない。折々のタイミングで開かれてきた選手ミーティングは、ある意味、このチームの一つの“核”でもある。

 4年間、常にサブメンバーとしての立場が続いてきたDF伊野波雅彦(磐田)は「こういう立場は自分だけではない。若いやつも自分で考えながら、それをどこかで発散させて絶対、表には出さないようにやっている。それが大事だということが分かっている選手だけが集まっている」と堂々と言った。

 FW本田圭佑が発案した10日夜の卓球大会に続く、選手だけのチームイベントで結束を強めたザックジャパン。清武は「卓球大会では(大久保)嘉人さんに負けましたけど、第2弾があるでしょう。コートジボワールとの初戦に勝って、またリラックスしていい雰囲気で卓球大会をやりたい」と言い、表情を和ませた。

(取材・文 矢内由美子)

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