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雨中決戦を制したメキシコ、1点を守り抜いて白星発進!!

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[6.13 ブラジルW杯A組 メキシコ1-0カメルーン ナタル]

 ブラジルW杯2日目が13日に行われ、ナタルにあるドゥナススタジアムではメキシコ代表カメルーン代表が対戦した。スコアレスで前半を折り返した試合は、後半16分に先制したメキシコがそのまま逃げ切って1-0の完封勝利を収めた。第2戦はメキシコが17日にブラジル、カメルーンが18日にクロアチアと対戦する。

 激しい雨が降る中で行われた一戦で、序盤から主導権を握ったのはメキシコだった。最終ラインのDFラファエル・マルケスや中盤の底に入るMFホセ・フアン・バスケスが起点となり、細かいパスをつないでカメルーン陣内へと攻め込んでいく。大きなサイドチェンジを使う場面はほとんどなく、丁寧に足下でつなぎ、両アウトサイドのDFパウル・アギラールとDFミゲル・ラユンが突破力を生かして好機を生み出した。

 前半7分にはラユンがファーストシュートを打ち、同9分にはMFエクトル・エレーラがミドルシュートを放つなど、徐々にシュート場面を作る。すると、同11分には右サイドから上げたエレーラのクロスをFWジオバニ・ドス・サントスが合わせてネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定に取り消された。

 メキシコにボールを支配される展開となったカメルーンだが慌てない。1トップのFWサミュエル・エトーを前線に残し、残りのフィールドプレーヤー9人で守備ブロックを築いて相手の攻撃を待ち構えた。時折、マークが緩くなる場面がありながらも、PA付近では粘り強い対応を見せてメキシコに得点を許さない。しかし、攻撃陣はなかなかチャンスを作れず。前半の決定機は、21分に左サイドを突破したDFブノワ・アス・エコトのグラウンダーのクロスをエトーがダイレクトで合わせてゴールを脅かした場面くらいだった。

 カメルーンの守備を崩し切れないメキシコだったが、前半30分に決定機を迎える。ラユンが蹴ったCKを最後はドス・サントスがヘディングでねじ込んで先制したかに思われたが、またもやオフサイドの判定でゴールを取り消されてしまう。その後も主導権を握るが得点は奪えず、前半をスコアレスで折り返した。

 雨が激しくなる中、迎えた後半もメキシコがボールを持つ展開は変わらず、最終ラインのマルケスが効果的にロングボールを配球してリズムを生み出していく。後半3分には後方からのパスをドス・サントスがワンタッチで落とし、走り込んだFWオリベ・ペラルタが決定機を迎えるも、シュートはGKヘスス・コロナの好セーブに遭い先制点を奪うには至らなかった。

 後半13分にアス・エコトの直接FKでゴールを脅かされたメキシコだったが、同16分についにカメルーンゴールをこじ開ける。中盤でボールを受けたエレーラがFWオリベ・ペラルタとのパス交換で一気に前線にボールを運び、ドス・サントスへスルーパスを送る。シュートはコロナにセーブされたが、こぼれ球に反応したペラルタが蹴り込んで先制に成功した。

 そして後半28分にはゴールを奪ったペラルタに代えて、FWハビエル・エルナンデスを投入して追加点を奪おうと試みる。しかし、その後はカメルーンの反撃に遭ってPA内への侵入を何度も許してしまう。ゴールを脅かされる場面を作られながらも集中力を切らさない粘り強い守備でゴールを守る中、アディショナルタイムにはゴール前でフリーのFWベンジャミン・ムカンジョにヘディングシュートを放たれたが、GKギジェルモ・オチョアの好セーブでしのぐ。逃げ切りに成功したメキシコが1-0の完封勝利を収め、白星スタートを切った。


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