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ケーヒルの高さに苦しみながらも、チリがオーストラリアを下して白星発進

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[6.13 ブラジルW杯B組 チリ3-1オーストラリア クイアバ]

 ブラジルW杯は13日に大会2日目を迎えた。クイアバのパンタナールでは、B組のチリ代表オーストラリア代表が対戦した。ボール支配率で圧倒するチリは、前半12分にエースのFWアレクシス・サンチェスのゴールで先制すると、その2分後にも追加点を記録。オーストラリアも前半35分にはFWティム・ケーヒルが得意のヘッドで1点を返した。後半もオーストラリアはケーヒルの高さを活かした攻撃を見せたが、同点に追いつけない。逆にチリは終了間際に追加点を挙げて、3-1で初戦を制している。

 チリ代表は5月に手術を受けて、出場が危ぶまれていた大黒柱のMFアルトゥーロ・ビダルが先発出場。バルセロナに所属するアレクシス・サンチェスもスタメンに名を連ね、4-3-1-2の布陣で試合に臨んでいる。一方のオーストラリアはFWティム・ケーヒルをCFに配置した4-2-3-1を採用した。

 序盤からボールをつなぐチリに対し、オーストラリアも左サイドを起点に速攻を狙う。相手を押し込むチリは、前半12分にMFチャルレス・アランギスとアレクシス・サンチェスがパス交換でPA内右サイドを崩し、アランギスがGKを引き付けて左足でクロスを入れる。そこにFWエドゥアルド・バルガスが飛び込んだが、DFと競り合い、ボールが右にこぼれる。そこに詰めていたアレクシス・サンチェスが右足インサイドでボールをゴールに流し込み、チリが先制した。

 これで勢いに乗ったチリは、その2分後に追加点を挙げる。アレクシス・サンチェスがドリブルで縦に仕掛けると、その前方をバルガスが斜めに走っていく。この動きでオーストラリアDF陣を引き付けると、アレクシス・サンチェスはフリーになっていたMFホルヘ・バルディビアにパス。10番を付けるバルディビアは右足のシュートをゴールに突き刺した。

 その後もチリは、選手たちが効果的なフリーランニングを見せて、ポゼッションでオーストラリアを圧倒する。ボールを失っても高い位置から即座にプレッシングに転じて、オーストラリアにパスをつながせない。前半24分にはPA内に入り込んだビダルにパスが出たが、シュートはミートできずに左へと切れて行った。

 オーストラリアも前半35分、右サイドの高い位置でボールを奪うと、ゴール前にクロスを入れる。DFと競り合いながらケーヒルが打点の高いヘッドを決めて、1点差に追い付いた。エースの一撃で勇気づけられたオーストラリアは、その直後にも再びPA内のケーヒルがパスを受けてゴールを狙ったが、GKクラウディオ・ブラボに阻まれた。このまま1点差でチリがリードして前半を折り返した。

 前半の終盤に流れをつかんでいたオーストラリアだが、後半の立ち上がりに右SBのイバン・フラニッチが負傷し、DFライアン・マッガワンと交代した。それでも同9分には自陣からボールをつなぎ、右MFマシュー・レッキーのクロスを再びケーヒルがゴールに叩きこんだが、パスが出た瞬間に最終ラインの裏にいたため、オフサイドを取られて得点は認められなかった。

 攻勢のオーストラリアは後半12分にも、左サイドからクロスを入れると中央のケーヒルの背後に走り込んでいたMFマーク・ブレシアーノが左足のボレーで合わせる。しかし、GKブラボに阻まれて、同点に追いつくことはできない。

 チリは後半15分にビダルを下げて、MFフェリペ・グティエレスを起用する。16分、チリは、そのグティエレスのドリブルから、パスを受けたバルガスがゴールに迫ったが、DFアレックス・ウィルキンソンにゴール寸前のところでボールをクリアーされる。その直後にはオーストラリアもブレシアーノがミドルシュートを放ったが、右に逸れた。

 その後もオーストラリアはケーヒルの高さを生かした攻めを見せたが、2点目を挙げることはできない。逆にチリは後半アディショナルタイムに途中出場のMFジャン・ボセジュールが追加点を挙げて、勝利を決定づけた。このまま試合は3-1で終了し、チリが初戦をモノにした。18日のグループリーグ第2戦でオーストラリアはオランダと、チリはスペインと対戦する。

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