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FIFAが西村主審を擁護 今後の担当については明言せず

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「ブラジルを有利に? それは空想だ」

 FIFA審判団委員長のマッシモ・ブサッカ氏が13日、ワールドカップ(W杯)開幕戦において議論を呼んだ西村雄一氏の判定について、同主審を擁護した。

 ブラジルクロアチアを3-1と下した12日の開幕戦で、西村主審はタイスコアで迎えた69分、クロアチアDFデヤン・ロブレンがブラジルFWフレッジを倒したとしてPKと判定。FWネイマールがこれを決めて逆転したブラジルは、MFオスカルがダメ押しとなる3点目を決めて白星発進した。

 ロブレンとフレッジのコンタクトが激しいものではなかったことから、西村主審のジャッジは正しかったのか、世界的に大きな議論を呼んだ。だが、ブサッカ氏は次のように話している。イギリス『スカイ・スポーツ』など複数メディアが伝えた。

「W杯における責任は大きく、あらゆる判定が多くのことを変え得るということを、審判たちは分かっている。レフェリングにおいては白と黒があるが、ボーダーラインのケースもあるんだ。昨日の件については、(コンタクトが)十分だったかどうかという議論をすることができる」

「審判はピッチで1秒以内に決断を下す。これが、審判がピッチで見たことだ。彼は良い位置にいた。だが、彼はFWでもDFでもない。倒れるに十分(な接触)だったかは、選手たちに聞かなければいけないことだ」

 ブサッカ氏はコンタクトがあったという事実を強調している。

「接触はあった。それがなければ、議論することもなかっただろう。触っていなければ、つかんでいなければ、議論にならない。左が触れていて、それから右手も触れた。手を使ってプレーすれば、審判は明確にそれを見て、どちらかに決める。ミス? それはあなたの意見だ。そう言いたいなら、言うことができる」

 西村氏が今大会で今後ホイッスルを吹くのか、ブサッカ氏は分析が終わっていないために明言できないと語った。

「それは不可能だ。まだ分析をしていないからね。我々が分析しなければいけないのは、一つのジャッジではなく90分間だ。明確な分析をしなければいけない。それからどうなるかを見よう」

「罰と言うのは正しくないよ。罰とは路上で誰かに罪を犯したときのことだ。見たことに正直に決断した場合は、罰はない。我々は人間なんだ」

 また、ブサッカ氏は、ホスト国ブラジルを有利にする傾向はないとも強調している。

「ジャッジをするときは、選手Aや選手Bを見るだけだ。『ブラジルをジャッジしているんだ』などと言っている時間はない。我々が一つのチームを有利にしている? おいおい、それは空想さ」

「審判たちは正直だと信じなければいけない。ミスがあるかもしれないが、我々は彼らをリスペクトしなければならない」

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