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[プレビュー]ウルグアイvsコスタリカ 互いにエースを欠き、選手層の問われる一戦に

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[6.14 ブラジルW杯C組 ウルグアイ(日本時間15日4:00)コスタリカ フォルタレザ]

 グループCは、W杯優勝経験国が3つ揃った『死のグループ』だ。初戦では、前回大会で4位入賞したウルグアイ代表コスタリカ代表が激突する。19日にイングランド戦、24日にイタリア戦を控えるウルグアイ代表にとっては、勝ち点3を取らなければいけない一戦だ。ウルグアイ代表は、プレミアリーグで31ゴールを挙げたFWルイス・スアレスの欠場が濃厚。コスタリカ代表はW杯予選の15試合でチーム最多8ゴールを挙げたFWアルバロ・サボリオが、右足骨折で大会メンバーを外れている。ともにエースを欠く一戦、選手層の厚さが問われそうだ。

 ウルグアイ代表のホルヘ・ルイス・ピント監督は、スアレスが12日の午後に全体練習に合流したことを明かした。それでも「彼は、とても順調に回復している。だが、我々は慎重にマネジメントしなければいけない」と、エースの温存を示唆した。絶対的エースの不在は大きな痛手だが、その穴は前回大会得点王のFWディエゴ・フォルランが埋めることになる見込みだ。35歳となったウルグアイ代表の最多出場記録保持者は、所属するC大阪でも勝負強さを見せており、大舞台での活躍は期待できる。指揮官、主力選手の顔ぶれは4位入賞を果たした前回大会から変わっておらず、堅守速攻のスタイルも磨きがかかっている。4-4-2をベースにしながら、4-3-3、4-3-1-2、3-4-3、3-4-1-2と多くのシステムを使い分けることも可能だ。ロングボールの対応に難のあるコスタリカを相手に、しっかりと決定機を生かして勝ち点3を取りたいところだ。

 北中米・カリブ海予選を2位で突破し、2大会ぶり4度目の出場を果たしたコスタリカ。2日に日本代表との親善試合(1-3)を行ったことで記憶に残っている方も多いだろう。今大会には複数の主力を欠いて臨むこととなっている。1月には左サイドバックのDFブライアン・オビエドが負傷。さらに5月下旬にはエースのサボリオが右足を骨折。予選終盤はジョーカー的な起用方法が目立ったサボリオだが、チームの精神的支柱でもあり、彼の不在は大きな痛手だ。ケガの多かったDFエイネル・モラも最終メンバー発表後に疲労骨折でメンバー外となった。

 伝統的にショートパスをつなぐスタイルのコスタリカだが、本大会で格上と戦うことを想定し、最終予選から5-2-3という守備的な布陣で戦い、堅守速攻のスタイルを浸透させてきた。3月にはウルグアイ戦を仮想し、パラグアイと親善試合を行い、2-1の勝利を収めている。この試合でもサボリオの代役として急成長している21歳のCFジョエル・キャンベル、右WGブライアン・ルイスが最終ラインの裏を取れるかがポイントだ。守備ではGKケイラー・ナバスが好調をキープ。自陣深く引いて守る5バックが、しっかりとシュートコースを限定できれば、欧州のトップクラブからも注目を集める27歳の守護神が、期待に応えてくれるだろう。強豪の揃ったグループの中で苦戦が予想されるが、一戦一戦で力を出し切りたい。

■FIFAランキング
ウルグアイ 7位
コスタリカ 28位

■対戦成績
ウルグアイ 6勝2分

■テレビ中継
NHK

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