beacon

死の組で大波乱! コスタリカが前回大会4強のウルグアイに逆転勝ち

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.14 ブラジルW杯D組 ウルグアイ1-3コスタリカ フォルタレザ]

 ブラジルW杯は14日、大会3日目を迎え、グループDのウルグアイ代表コスタリカ代表が対戦した。前半24分にFWエディンソン・カバーニのゴールで先制したウルグアイだったが、後半に入るとコスタリカが優勢に試合を進める。後半9分、同12分に立て続けにゴールを挙げて試合をひっくり返すと、後半39分にもダメ押しの3点目を記録。このまま3-1でコスタリカが勝利。W杯優勝経験のある国が3つそろった死の組で、唯一、優勝経験のない北中米カリブ海代表国が、大番狂わせを起こしている。

 序盤から激しい主導権争いが続く。ヒザの手術をしたばかりのFWルイス・スアレスをベンチに置いたウルグアイは、2トップのFWディエゴ・フォルランとカバーニにロングボールを集め、前線に基準点をつくろうとする。対するコスタリカは、FWブライアン・ルイスとFWクリスティアン・ボラーニョスの両WGにパスを送り、サイドから攻め立てた。

 徐々にゴールに迫る回数を増やしていったのは、前回大会4位のウルグアイだった。前半15分にはセットプレーの流れから、DFディエゴ・ゴディンがゴールネットを揺らしたが、オフサイドでゴールは認められない。その2分後にもフォルランのFKがコスタリカDFのクリアーミスを誘発し、カバーニが決定機を得たが、シュートを枠に飛ばせなかった。

 セットプレーからチャンスをつくるウルグアイは、前半22分にもフォルランが左サイドからFKを蹴る。ゴール前に入れたボールにDFディエゴ・ルガーノが走り込んだが、コスタリカ代表DFジュニオール・ディアスに倒されて、ウルグアイにPKが与えられる。これをカバーニがゴール右に決めて、ウルグアイが先制した。

 先制されたコスタリカも、前半27分にFWジョエル・キャンベルが強烈なミドルシュートを放ったが、ゴール右に逸れて行った。ボールを支配するウルグアイは、41分にフォルランがPA外からゴールを狙ったが、シュートを右に外している。同44分にもフォルランは、PA外から左足でシュートを放つ。DFに当たったボールはゴールマウスに飛んだが、GKケイラー・ナバスの好セーブに阻まれた。

 ウルグアイの1点リードで迎えた後半9分、コスタリカは右サイドを崩して、中央にクロスを入れる。ニアに飛び込んだMFセルソ・ボルヘスには、わずかに合わなかったが、この動きでDFが引き付けられた。ボールの流れた先にいたキャンベルが、トラップから左足で強烈なシュートをゴールに叩きこみ、コスタリカが同点に追いついた。なおもコスタリカの勢いは止まらない。同点ゴールから3分、FKを得るとDFオスカル・ドゥアルテがダイビングヘッドで合わせて、再びゴールネットを揺らした。

 ウルグアイは15分、フォルランとMFワルテル・ガルガーノをベンチに下げ、MFニコラス・ロデイロとMFアルバロ・ゴンサレスを投入した。しかし、コスタリカのペースは変わらない。19分にもカウンターからキャンベルが左足でミドルシュートを放ったが、わずかに左に外れて行った。

 その後もキャンベルの動きを止め切れないウルグアイは、後半31分に最後の交代枠で、MFクリスティアン・ロドリゲスをベンチに下げ、FWアベル・エルナンデスをピッチに送り出した。しかし、ウルグアイの狂った歯車は元に戻らない。同39分には途中出場のFWマルコ・ウレーニャがダメ押しのゴールを決めた。

 苛立ちを募らせるウルグアイ代表は、アディショナルタイムにDFマキシミリアーノ・ペレイラがラフプレーで一発退場となった。このまま試合は終了し、コスタリカが02年大会の中国戦(2-0)以来となるW杯での勝利を挙げている。

★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ
★全64試合の公式ダイジェスト動画を配信!!
2014W杯ブラジル大会動画ページ

TOP