beacon

[プレビュー]イランvsナイジェリア まずは勝ち点3…16強入りを目論むアジア&アフリカの両雄

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.16 ブラジルW杯F組 イラン(日本時間17日4:00)ナイジェリア クリチバ]

 クリチバでの開幕戦となるのが、90年代にアジア&アフリカを席巻した両チームによる初顔合わせだ。F組はアルゼンチンの1位通過が既定路線。決勝トーナメント進出の残り1枠が焦点となっており、この試合の勝利者がボスニア・ヘルツェゴビナとの2位争いに名乗りをあげることになるだろう。

 イラン代表はアジア最終予選のA組を首位で突破し2大会ぶりに切符をつかんだ。過去出場した3大会ではいずれもグループリーグで敗退しており、グループリーグ突破が目標となるが、最後に出場した06年ドイツ大会では1分2敗。まずは1勝を挙げることを目指したい。アリ・ダエイらを擁した90年代は、アジアきっての攻撃サッカーを掲げていたイランだが、現在のチームは“堅守速攻”。アジア最終予選では8試合でわずかに2失点と高い守備力が光った。そのチームをつくりあげたのが、カルロス・ケイロス監督。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のアレックス・ファーガソン監督のもとでアシスタントコーチを務めた後、レアル・マドリー(スペイン)、ポルトガル代表の監督を歴任し、11年にイラン代表監督に就任した。かつて日本の名古屋を率いたこともある智将は、イランに16年ぶりの勝ち点3をもたらすことができるか。

 94年アメリカW杯で鮮烈なデビューをはたし16強に進出、さらに2年後のアトランタ五輪では優勝を飾った“スーパーイーグルス”ことナイジェリア代表は、00年代に入ってからの長い低迷からようやく脱出しつつある。昨年は19年ぶりにアフリカネーションズ杯を制し、勢いに乗ってブラジルへと乗り込む。中盤より前にはタレントが揃っており、ボランチの背番号「10」MFジョン・オビ・ミケルを筆頭に、FWビクター・モーゼス、FWアーメド・ムサ、FWエマヌエル・エメニケらが個人技を活かした攻撃を展開する。昨年のコンフェデレーションズ杯でブラジルを下見済みな点でも、ナイジェリア優位はゆるがないだろう。10年南アフリカ大会と02年日韓大会はともに未勝利で大会を終えており、勝利をつかむことが16強入りという目標への第一歩となる。

 直近のテストマッチではイランがトリニダード・トバゴに勝利(6月8日、2-0)をおさめたのに対し、ナイジェリアはアメリカに敗れて(6月7日、1-2)いる。対戦国のレベルに違いはあるが、明暗を分けた結果が試合にどう影響するか。

■FIFAランキング
イラン 43位
ナイジェリア 44位

■対戦成績
初対戦

■テレビ中継
NHK


★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ
★全64試合の公式ダイジェスト動画を配信!!
2014W杯ブラジル大会動画ページ

TOP