beacon

敗戦の中の光明は…森重「自分たち次第で変わっていける」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 気持ちを切り替えるしかない。コートジボワール戦から一夜明けた15日(日本時間16日)、日本代表はレシフェから空路でベースキャンプ地のイトゥに戻り、同日午後に練習を行った。練習後、報道陣の取材に対応したDF森重真人(F東京)は「戦術的なことよりは気持ちの部分が自分たちには必要なのかなと思う」と話し、メンタル面の立て直しを誓った。

 コートジボワールは日本をしっかりと研究してきていた。前線からプレッシャーをかけようとする日本に対し、ボランチがビルドアップに参加することでプレスをいなし、素早く縦に展開した。前線は何とか追い込もうとするが、一方で最終ラインは下がり、全体が間延び。試合前のプランどおりに進まない試合展開の中、臨機応変に対応する柔軟性に欠けた。

「前からのプレスがハマらなくて、ラインがズルズル下がって、サコ(大迫勇也)と(本田)圭佑が孤立した。どうやってうまくハメるのか。それを試合の中で修正できず、後ろが下がって間延びした」。そう振り返った森重は「前が(プレスに)行けないなら、後ろでコンパクトに守ることも必要だった。『ハマらないからもっともっと(前から行かないと)』となったのは反省点」と、冷静に分析した。

 自信が揺らいでいるわけではない。「今までやってきたことや、一人ひとりの能力という部分に間違いはない。それを出せるか、出せないか。勇気を持ってチャレンジできるか、できないか。それは次のギリシャ戦に向けてもっと出していかないといけない」。19日のギリシャ戦に向け、何かを変えるわけではない。開き直って、日本のサッカーでぶつかるだけだ。

「自分たちが今までやってきたことができなかったということに悔しい思いが強い。相手がすごかったからではなく、自分たち次第だった」。相手云々ではなく、自分たちの問題。それが敗戦の中に見つけたわずかな光明だった。

「自分たち次第で何とかなる。まったく相手に歯が立たなかったというわけではない。自分たち次第で変わっていける。もっともっと勇気を持ってチャレンジすることが必要だし、それが必ず勝利につながると思う」。痛恨の黒星発進となったが、まだ敗退が決まったわけではない。巻き返すための試合は残っている。

(取材・文 西山紘平)

★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ
★全64試合の公式ダイジェスト動画を配信!!
2014W杯ブラジル大会動画ページ

TOP