前回王者・スペイン代表との今大会初戦で5-1という“衝撃的”な勝利をおさめたオランダ代表のエースFWロビン・ファン・ペルシーが、熱狂する周囲に対して釘を刺した。

　fifa.comによると、ファン・ペルシーは「素晴らしい結果を得ることができたけれども、この長いトーナメントを勝ち上がるための最初の一歩にしかすぎない。これが僕にとって5つ目の主要なトーナメントということになるわけだけど、その分どうやって対処していったら良いかは充分分かっているつもりだ。勝ったことでの熱狂はすぐに消えたよ。喜ぶことはまだ控えなきゃいけない。これは人々やファンだけのことを言っているんじゃなくて、僕達自身に対しても重要なんだ」

　スペイン戦ではファン・ペルシー自身も0-1で迎えた前半44分にDFダレイ・ブリントのクロスから技ありヘッドで同点ゴール。後半27分には相手GKのトラップミスを見逃さずにインターセプトし、自身2点目を流し込んだ。ゴールを決めた後はルイス・ファン・ハール監督とハイタッチするなど興奮した様子も見せたファン・ペルシーだが、過去期待されながらも大舞台で優勝を逃し続けていることから、いつまでも余韻に浸っているつもりはない。

「僕らは思い上がるべきじゃない。あくまで現実的であり続ける必要がある」

　19日にはオーストラリア代表戦が控えている。「おそらくスペイン戦とはまったく違ったものになるだろう。オーストラリアはとても異なったスタイルのチームで、倒すためにはうまくそれに適応する必要がある」。

「今までと比べれば、僕らは期待されていなかった」(ファン・ペルシー)というオランダの評価はスペイン戦の大勝で覆った。ただ慢心することなく、切り替え、オランダはオーストラリアに勝つことに集中する。

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