beacon

したたかに逃げ切り成功、猛攻しのいだコロンビアが「象退治」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.14 ブラジルW杯C組 コロンビア2-1コートジボワール ブラジリア]

 ブラジルW杯8日目が19日に行われ、ブラジリアにあるナショナル・スタジアムでは日本代表と同グループでともに初戦で勝利を収めたコロンビア代表とコートジボワール代表(愛称:エレファンツ)が対戦した。スコアレスで折り返した試合は、2点を先行したコロンビアがコートジボワールの反撃を1点に抑えて、2-1の勝利を収めて2連勝を飾った。第3戦はコロンビアが24日に日本、コートジボワールが24日にギリシャと対戦する。

 ともに守備意識が高く、激しくプレッシャーをかけて相手選手に簡単には自由を与えない。序盤は、人口密度が高い中盤を避けてロングボールから好機を生み出そうとしたが精度を欠き、両チームともになかなかシュートまで持ち込めない展開が続いた。しかし、前半6分にFWテオフィロ・グティエレスがファーストシュートを放ったコロンビアが徐々にリズムを作り出していく。

 特に攻撃の中心となるトップ下のMFハメス・ロドリゲスがボールに触れると、攻撃はより滑らかになる。中央にとどまるだけでなく、サイドにも開いてボールを受けるコロンビアの背番号10は正確なサイドチェンジとスルーパスでアクセントを加えた。しかし、敵陣深くまでボールを運ぶ場面を作りながらも、コートジボワールの粘り強い対応に遭ってPA内への侵入回数は限られてしまう。

 だが、前半28分には電光石火のカウンターを発動して、前半最大の好機を生み出した。右サイドのMFフアン・クアドラードが左サイドのロドリゲスへパスを通すと、ボールを受けたロドリゲスが絶妙なタイミングでクロスを送る。ゴール前で待ち構えるグティエレスが完全にフリーになったが、左足で合わせようとしたシュートはジャストミートせず、枠を外してしまった。

 ボールを持つ時間が長かったコートジボワールはMFヤヤ・トゥレがゴールに近い位置でボールに触れた際にはシュートまで持ち込む場面も作ったが、最終ライン前まで引いてボールを受けることもあり、効果的な攻撃を仕掛けられない。さらに、PA付近で待ち構えるコロンビア守備陣にも苦戦。そして、前半31分には攻撃参加した右SBのDFセルジュ・オーリエがPA内から強烈なシュートを放ったが、GKダビド・オスピナのセーブに遭い、先制点を奪うには至らず。スコアが動かないまま前半終了のホイッスルが吹かれ、0-0で折り返した。

 後半に入っても一進一退の攻防が続く中、後半14分にコロンビアがゴールを脅かす。後方からのボールを受けたグアドラードが個人技から右足を振り抜くも、シュートはGKブバカル・バリーの反応に遭ってシュートはゴールポストを叩いた。すると、コートジボワールは日本戦で試合の流れを一変させたFWディディエ・ドログバを後半15分に投入して、ゴールを奪いに行く。

 しかし、先制したのはコロンビアだった。ドログバ投入直後の後半19分、グアドラードのCKをロドリゲスが豪快にヘディングで突き刺して、ついに均衡を破る。さらに同25分には、高い位置でボールを奪ったロドリゲスからグティエレスへとつなぐと、最後はスルーパスに走り込んだMFフアン・フェルナンド・キンテーロが左足で流し込んでリードを2点差に広げた。

 このままコロンビアが主導権を握るかと思われたが、すぐさまコートジボワールが1点差に詰め寄る。後半28分、右サイドでボールを受けたFWジェルビーニョが相手選手を一気に2人かわしてPA内に侵入すると、さらにもう1人を鮮やかにかわして右足を一閃。強烈なシュートはバリーの手を弾き飛ばして、ゴールネットを豪快に揺らした。

 終盤に入ると同点弾を奪おうとするコートジボワールの猛攻にさらされたコロンビアだったが、最後までゴールは割らせず。逃げ切りに成功して2連勝を飾り、決勝トーナメント進出へ大きく前進した。


★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ
★全64試合の公式ダイジェスト動画を配信!!
2014W杯ブラジル大会動画ページ

TOP