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故障明けの絶対エースFWスアレスの2ゴールでウルグアイがイングランドを撃破!

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[6.19 ブラジルW杯D組 ウルグアイ2-1イングランド サンパウロ]

 ブラジルW杯は19日に大会8日目を迎え、「死のグループ」と呼ばれるD組で初戦を落としたウルグアイ代表イングランド代表による一戦が行われた。前半39分に故障から復帰したFWルイス・スアレスがヘディングでゴールを決めて、ウルグアイが先制。イングランドも後半30分に、FWウェイン・ルーニーがW杯通算10試合目にして初ゴールを挙げた。後半は圧倒的にイングランドが攻めていたが、ウルグアイはスアレスが1チャンスをモノにして、2点目を記録。前回大会4強のウルグアイが2-1でイングランドを振り切り、勝ち点3を獲得した。

 ウルグアイ代表は、手術明けのスアレスが先発出場。FWディエゴ・フォルランがベンチスタートになった。負傷のDFディエゴ・ルガーノと初戦で退場になったDFマキシミリアーノ・ペレイラを欠いている。一方のイングランドは、FWウェイン・ルーニーをトップ下に起用し、ダニー・ウェルベックを左SHに配置した。

 序盤からウルグアイのハイプレスに苦しめられたイングランドだが、前半10分にはFWダニエル・スターリッジがドリブルを仕掛ける。ボールを浮かせてDFをかわそうとしたところ、DFディエゴ・ゴディンがハンドで止める。W杯で無得点のルーニーが直接FKのキッカーを務めたが、シュートはわずかに左へ逸れて行った。

 ウルグアイも前半15分、右サイドからのクロスがDFに当たってこぼれるとMFクリスチャン・ロドリゲスが左足から強烈なシュートを放つ。しかし、これは枠を大きく越えて得点はできなかった。それでもウルグアイは中盤で高いボール奪取力を見せ、試合の主導権を握り、スアレス、FWエディンソン・カバーニの2トップを中心にイングランドゴールに迫っていく。

 イングランドは前半31分に左サイドでFKを得ると、MFスティーブン・ジェラードがゴール前にクロスを入れる。そこにルーニーが飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバーに嫌われた。

 互いに激しく中盤でつぶし合う中、ウルグアイが試合を動かした。前半39分にMFニコラス・ロデイロが左サイドにパスを展開すると、カバーニがゴール前にクロスを入れる。これをスアレスが決めて、ウルグアイが1点をリードする。直後にはイングランドもスターリッジがPA内で得意の左足シュートを放ったが、GKフェルナンド・ムスレラの好セーブに阻まれた。このままウルグアイが1点をリードして前半を折り返している。

 ウルグアイは後半4分にもスアレスのCKが直接ゴールを襲ったが、GKジョー・ハートが懸命なセーブを見せる。同6分にも攻め残っていたスアレスが最終ラインの裏でパスを受け、シュートを打ったが左に外してしまった。同7分もウルグアイはカバーニがロデイロとのワンツーからPA内でフリーになりシュートを放ったが、今度は右に外れている。

 対するイングランドも後半9分にDFレイトン・ベインズの折り返しを受けたルーニーが、決定的なシュートを放ったが、これもGKムスレラの正面を突いてしまう。その後もボールポゼッションで圧倒するイングランドだが、引いて守備を固めるウルグアイを崩せない。それでも同30分、スターリッジからの縦パスを受けたDFグレン・ジョンソンがDFの股を通すクロスを入れると、詰めていたルーニーがゴールを決めて試合を振り出しに戻した。勢いづくイングランドは、スターリッジがPA内で反転し、右足でシュートしたが、GKに阻まれた。

 試合を決めたのは、ウルグアイのエースだった。後半40分、後方からのロングボールをカバーニがジェラードと競り合うと、ボールはジェラードに当たって後方に流れる。そこに攻め残っていたスアレスがボールを拾い、GKハートとの1対1を確実に決めて、2点目のゴールを挙げた。試合終了間際にFWリッキー・ランバートを投入したイングランドだが、反撃も及ばずにタイムアップ。敗れたイングランドは2連敗となり、20日に行われるイタリア対コスタリカが引き分けに終わった場合、グループステージ敗退が決まる。

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