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[MOM1072]駒澤大高DF須藤皓生(3年)_強い使命感持つ「駒大高の砦」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.22 全国高校総体東京都予選決勝 成立学園高 1-2 駒澤大高 駒沢2]

 2-1で競り勝ち、東京の頂点に立った駒澤大高。雨中のピッチでミドルシュートを積極的に狙ってきた成立学園高にシュート15本を撃たれたが、それでもスルーパスやクロスを必死に身体に当てて守り続けたCB須藤皓生主将(3年)を中心とした守備陣の奮闘があり、勝ち切った。

 177cmと須藤は飛び抜けた長身を持っている訳ではない。前線への浮き球を次々と跳ね返した一方で終盤、相手のパワープレーに競り負けるシーンがあっただけに本人も自分自身のプレーについて納得していなかった。だが、あと一歩で届くかどうかというボールを次々と身体に当てて決定的なピンチを凌いでくれるCBの存在は本当に大きい。主将の気迫あふれる守りが一度も相手にリードを与えず、勝利をもたらした。

 危険を素早く察知し、撃墜する「駒大の砦」須藤。その主将を支えているのは「自分が引いたり、崩れたりしたら負けると思う。自分はまだまだ。どんな強い相手でも負けないように、メンタルでカバーするしかない」という気持ちの強さだ。「自分のところに来たら、全部止めたい」と意気込むDFは、「自分が負ければ、チームが負ける」という強い使命感を持って、相手アタッカーに立ち向かい、ゴールを守り続けている。

 技術面の向上など大野祥司監督はまだまだレベルアップを求めているが、「人間的には信頼している」とリーダーを認め、期待している。「挨拶や清掃、私生活のところからみんなでコツコツやっている」と須藤もピッチ外でも気を抜かずに毎日を送ることを求めてきた。その結果、総体予選では結果が出て初優勝。全国大会へ向けては「自分たちはチャレンジャー。どんな相手になっても自分たちのやってきたことを出す」。強い気持ちで自分たちのサッカーを貫き通す。そのために主将は全力で役割を全うする。

(取材・文 吉田太郎)

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