beacon

[プレビュー]ギリシャvsコートジボワール 決勝T進出のために攻めるのか、守るのか!?

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.24 ブラジルW杯C組 ギリシャ(日本時間25日5:00)コートジボワール フォルタレーザ]

 コロンビアの首位通過が決まっているグループC。残り1つの決勝トーナメント進出の椅子を争って、ギリシャとコートジボワールが激突する。現在2位のコートジボワールは勝てば文句なし、引き分けても日本の結果次第では決勝T進出が決定。一方の最下位ギリシャは勝利が絶対条件となるが、3位日本に得失点差で下回るため大量得点で勝ち点3を獲得したいところだ。

 初戦の日本戦で逆転勝利を収めたコートジボワール代表だが、続くコロンビア戦では1-2の敗戦を喫した。しかし、大黒柱となるMFヤヤ・トゥレを中心に、快足アタッカーのFWジェルビーニョやFWサロモン・カルー、初戦から好調をキープするDFセルジュ・オーリエらが絡む攻撃はスピード感があり迫力十分。今大会はスーパーサブの任務を託されているFWディディエ・ドログバという贅沢すぎる切り札投入で、試合の流れを変える采配も見慣れたものとなった。堅守を売りにするギリシャとの対戦になるが相手は勝つしかない状況のため、守備のバランスを崩してでも攻撃に重心を置いてくる可能性はある。そうなれば最終ラインの裏にスペースが生まれ、ジェルビーニョやカルーのスピードを生かす場面も作れるはずだ。そしてサブリ・ラムシ監督が「突破の行方は彼らにかかっている」と語っているように、大会期間中に弟の死去という訃報が飛び込んできたものの、チームに残るという辛くとも勇気ある決断をしたDFコロ・トゥレとヤヤ・トゥレのパフォーマンスにも注目が集まる。

 対するギリシャ代表は黒星スタートを切りながらも、日本戦では数的不利に陥りながらもスコアレスドローに持ち込んで決勝T進出の可能性を残した。生き残るには勝利しかなく、勝利するにはゴールが必要となるが、ここがギリシャのウィークポイントとなってしまう。今大会は2試合連続ノーゴールで、直前の親善試合でもW杯出場国のポルトガルとナイジェリアからはゴールを奪えず、W杯不出場のボリビアから2点を奪っただけと、深刻な得点力不足に陥っている。ボールを持たされたときの攻撃のアイディア不足は初戦のコロンビア戦で露呈、日本戦では数的不利の影響もあり得意の速攻時にも人数を掛けられなかった。しかし、得点の可能性をより感じさせたのは持ち味であるカウンターを発動したときだった。コートジボワール戦では勝つしかなく、相手ゴールをこじ開けるためには堅守速攻のスタイルを貫いた方が懸命か。キープ力の高いFWゲオルギオス・サマラスにボールを預けて、中盤の選手が攻め上がる時間を作り出し、そこからの素早い展開でゴールを陥れる。基本に立ち返って今大会初ゴール、そして逆転での決勝T進出を目指す。

■FIFAランキング
ギリシャ 12位
コートジボワール 23位

■対戦成績
対戦なし

■テレビ中継
NHK


★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ
★全64試合の公式ダイジェスト動画を配信!!
2014W杯ブラジル大会動画ページ

TOP