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C・ロナウド待望の初ゴールでポルトガル勝利も、2位浮上ならずグループリーグ敗退が決定…

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[6.26 ブラジルW杯G組 ポルトガル 2-1 ガーナ ブラジリア]

 逆転での決勝トーナメント進出を目指したG組3位・ガーナ代表と同4位・ポルトガルとの一戦は、ポルトガルがFWクリスティアーノ・ロナウドの今大会初ゴールとなる決勝点によって2-1勝利。だが、勝ち点4で並んだ2位・アメリカを得失点差で上回ることができず。グループリーグ敗退が決まった。

 ともにここまで1分1敗。勝ち点3差のドイツ、もしくはアメリカを上回ってG組2位以内に入るためには勝つしかない両国の戦いだった。ガーナは、26日に累積警告のためにこの試合出場停止のMFサリー・ムンタリと、MFケビン・プリンス・ボアテングの2人がガーナサッカー協会から無期限の出場停止処分を受けたことが発表された。チーム内に激震が走ったが、FWアサモア・ジャンとFWアブドゥル・マジード・ワリスの2トップでポルトガル戦勝利と決勝トーナメント進出を目指す。

 一方、前節・アメリカ戦を後半アディショナルタイムの同点ゴールによって引き分けに持ち込んだポルトガルは、FWエデルと今大会無得点のFWクリスティアーノ・ロナウドを2トップに配置して勝利とひとつでも多くのゴールを狙った。第1節で退場処分を受けたDFペペも先発復帰。そのポルトガルが立ち上がりからよくボールに絡んだC・ロナウドを中心とした攻撃で、ガーナゴールへ迫った。

 まずは5分、右サイドPA外側でボールを持ったC・ロナウドがクロスではなくシュートを選択。GKの指先を抜けたボールがクロスバーを叩く。さらにC・ロナウドのゴールを捉えた直接FKなどで攻めるポルトガルは18分、右SBジョアン・ペレイラのクロスボールがDF2人の頭上を越えてC・ロナウドの頭へピタリ。だが、C・ロナウドの決定的なヘディングシュートはGKファタウ・ダウダの正面をついてゴールならず。一方、2トップが積極的にポルトガルの背後を狙うガーナも、19分に縦パスからジャンが決定的な右足シュートを放つ。

 互いに勝たなければならない中、球際での攻防が激しく、なかなかスコアが動かなかった。それでもポルトガルFWエデル、ガーナFWジャンがそれぞれヘディングシュートを放つなど、にわかにテンポの上がってきた試合は31分にスコアが動く。

 ポルトガルは中央で抜群のボールコントロールを見せたMFジョアン・モウティーニョが左サイドへ叩くと、これを左SBミゲル・ベローゾがクロスボール。クリアしようとしたガーナCBジョン・ボイェが右足を振りぬいたが、後方へ飛んだボールがそのままゴールへ吸い込まれた。幸運な形で先制したポルトガルは直後にもC・ロナウドがDFを外して強烈な右足シュートを放ったほか、両サイドからいい形でクロスが入るなど、連続得点を目指して攻め込んでいく。

 前半を0-1で折り返したガーナだが、後半12分に同点に追いついた。中央から左サイドへ展開すると、左SBクワドゥオ・アサモアが左足アウトサイドで技ありのクロス。ファーサイドでマークを外したジャンが頭で打ち抜いて1-1とした。この時点でドイツ対アメリカのスコアは1-0でドイツリード。ガーナはもう1点加えれば、勝ち点で並ぶアメリカを得失点差で上回ることになる。

 そのガーナは16分、左サイドへ開いたジャンのクロスをファーサイドでフリーのワリスが決定的なヘディングシュート。だが狙い過ぎたか、これはゴール左外へ外れてしまう。この後、カウンターからのクロス、ミドルシュートなど試合はオープンな撃ち合いとなっていく。ポルトガルは28分に左サイドから縦に抜け出したC・ロナウドがPAで倒されるが、判定はノーファール。それでも35分、C・ロナウドに待望の今大会初ゴールが生まれる。ナニの左クロスはニアサイドのDFが頭でクリア。ゴールエリア内で高く舞い上がったボールをGKがパンチするが、これがC・ロナウドの足元へ。これを背番号7が左足ダイレクトでゴール右隅へ突き刺してポルトガルが勝ち越した。

 さらにポルトガルは37分、ワンツーでPAへ侵入したC・ロナウドが決定的な左足シュート。だがGK正面をついてしまい、追加点を奪うことができない。ガーナもジャンがシュートを連発するが得点を挙げることができず。終盤はC・ロナウドが連続して決定機を迎えたものの、決めきることができない。そして2-1のまま試合終了。勝ったポルトガルはアメリカに得失点差で3点及ばず、敗れたガーナとともにグループリーグでの敗退が決まった。 


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