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マラドーナ氏:「L・スアレスが誰かを殺したとでもいうのか?」

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FIFAは一貫性を欠いていると主張

 アルゼンチンのレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏は、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスに下された処分は重すぎるとしてFIFAを非難している。

 L・スアレスはブラジル・ワールドカップ(W杯)のイタリア戦でDFジョルジョ・キエッリーニにかみついたとして、FIFAから代表チームでの9試合の出場停止、および4か月間のサッカー活動停止処分を下された。ウルグアイは決勝トーナメントに進んでいるが、L・スアレスはこの処分のため今大会の残り試合に出場することはできない。

 マラドーナ氏は自身が司会を務めるアルゼンチンの番組で、L・スアレスへの処分への異議を唱えた。アルゼンチンなど各国メディアが同氏の番組内での発言を伝えている。

「FIFAによる処分は恥ずべきものだ。行きすぎた処分であり、FIFAは誰に対してもモラルを語ることなどできはしない」

「(FIFAは)彼に手錠をかけて、グアンタナモ(米軍基地の収容所)へ連れて行けばいいんじゃないか? 彼が誰かを殺したとでもいうのか? スアレスへの処分は、ウルグアイのクラブが南米連盟に対して分配金の引き上げを要請したことへの罰の形だ」

 マラドーナ氏はまた、2006年ドイツ大会決勝でイタリアDFマルコ・マテラッツィに頭突きを食らわせて退場となったジネディーヌ・ジダン氏などを引き合いに出し、FIFAに一貫性がないと主張した。

「イタリアとの決勝でジダンを罰したのと同じ日に彼にゴールデンボール(大会最優秀選手賞)を贈っておいて、スアレスに対してはモラリストとして振る舞うのか? ネイマールの(開幕戦での)ひじ打ちは一発退場に値するものだったが、誰も何も言わなかった」

 一方で、肩についた歯型を見せてL・スアレスの行為をアピールしていたキエッリーニに関しては、試合の中で当然の行動を取っただけだとしている。

「スアレスが罰せられることで優位を得たいと望んでいたのは明らかだが、それはスポーツの上での優位を得るためだ。スアレスはピッチ上で常に危険な存在だからだ」

「キエッリーニは彼を4か月間活動できなくさせるためにやったのではない。ウルグアイ代表で9試合プレーさせないためにやったのではない」


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