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[Fリーグ]佐々木の恩返し弾で仙台が湘南に追い付き、2戦連続ドロー

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[6.28 Fリーグ2014/15第2節 仙台1-1湘南 代々木]

 Fリーグは28日、第1、2節を代々木第一体育館で行い、ヴォスクオーレ仙台湘南ベルマーレ(Fリーグ)が対戦した。湘南は後半8分にPKで先制ゴールを挙げたが、仙台も昨季まで湘南に在籍していたFP佐々木諒がクラブのFリーグ初ゴールを決めて、1-1の同点に追いつく。このまま試合は終了し、仙台は2試合連続ドローという結果を残している。

 この試合のマン・オブ・ザ・マッチには、仙台の佐々木が選出された。佐々木は、「勝ち点2を得たのはデカイと思いますが勝ち切れなかったのが課題なので、これからもやっていきたいと思います。古巣相手だったんですけど、相手も自分の特長を分かっていたと思うし、相手の特長も分かっていたので、頑張りました」と、試合を振り返っている。

 前日に町田と開幕戦(1-1)を行っている仙台に対し、湘南がボールを持つ時間が長くなる。前半5分にはFP中村猛が右サイドからシュートを放つなど、決定的な場面をつくり出す。古巣対戦となったGKクロモトを中心に守る仙台は、速攻から佐々木がミドルシュートでゴールを狙うが、枠を捉えきれない。その後も、FP今井翔の縦パスがFP藤本豊に渡ったがシュートミスに終わるなど、手数の少ない攻撃を見せた。

 湘南は仙台を押し込むものの、引いた相手を崩しきれずに決定的な場面をつくれない。前半17分にはFP安藤良平が左サイドの高い位置までボールを運び、折り返しに山中が詰めたが、シュートは左に外れている。18分にはFPボラが守備ブロックの間に縦パスを通し、安藤がヒールキックでゴールを狙ったが惜しくも左に外れた。

 20分にも湘南は、日本代表FP内村俊太がドリブルで変化を付けて、左サイドからゴール前に速いボールを折り返したが、ゴール前の味方には届かなかった。仙台も前半終了間際に佐々木が速攻からゴールを狙ったが、得点を挙げられないまま前半を0-0で折り返した。

 後半に入っても試合展開は変わらない。湘南は5分に安藤がミドルシュートでゴールを狙うがGKクロモトに阻まれる。それでも後半8分には、FP森脩がPA内でドリブルを仕掛けて相手選手に倒されて、PKを獲得。これを中村が決めて、湘南がついに先制した。湘南は一気にたたみ掛けようとする。森が高い位置でボールを奪い返し、シュートを放ったが、GKクロモトに防がれた。

 1点を追う形になった仙台だが、後半12分にGKクロモトがドリブルで攻め上がろうとしたときに、その背後にFPが3人残ってしまい、反撃に出ることができない。後半14分には湘南のFP近藤純也がハーフウェーライン付近でボールを奪い、攻め残っていたボラにパス。ボラがGKクロモトと1対1になる決定機を迎えたが、GKクロモトに抑えられた。

 湘南は後半17分にもFP金井智之と内村が仙台ゴールに迫ったが、清水、クロモトの体を張った守備に阻まれて追加点は挙げられない。辛抱強く耐えた仙台は、GKクロモトが左サイドを攻め上がったFP藤本豊にパス。折り返しを受けた佐々木がグラウンダーのシュートを決めて、試合を振り出しに戻した。仙台は19分にもFP小原謙吾のループパスをFP伊藤尚人がボレーで合わせたが、湘南GK冨田祐耶も2点目は許さない。このまま1-1で試合は終了し、勝ち点1を分け合った。
(取材・文 河合拓)

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