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王国を救ったJ・セーザルがこぼした涙「今回はうれし泣きだよ」

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[6.28 ブラジルW杯決勝T1回戦 ブラジル1-1(PK3-2)チリ ベロオリゾンテ]

 開催国を救った。決勝トーナメント1回戦でチリ代表と対戦したブラジル代表は前半18分に先制しながらも、同32分に同点に追い付かれてしまう。そして、その後ゴールは生まれずに延長戦まで持つれ込んだ試合は、PK戦で雌雄を決することとなった。

 ブラジルを最後尾から支えるGKジュリオ・セーザルは厳しい展開となった試合を、こう振り返っている。『FIFA.com』によると「前半の出来は良くてチャンスをたくさん作ることができた。しかし、ハーフタイムの後、チリが試合を支配し始めてブラジルとしては辛い時間を過ごすことになってしまった」と話している。

 そして迎えたPK戦。崖っぷちに追い込まれた状況で、守護神が魅せた。チリ1人目のキッカーとなったFWマウリシオ・ピニージャのシュートを止めると、続く2人目のFWアレクシス・サンチェスのPKも横っ飛びでストップする。そして止めれば勝利となる5人目DFゴンサロ・ハラのシュートがポストを叩いたことで、ブラジルが準々決勝へ駒を進めることになった。

 チームを勝利に導いたJ・セーザルは「4年前、僕は感情的になってしまった」と南アフリカ大会の準々決勝でオランダに敗れたときの涙を思い出しつつも、「今日も泣いてしまった。ただ、今回はうれし泣きだよ」とベスト8進出の切符を手に入れたことに感情を爆発させて喜んだ。

 そして「僕の代表のキャリアは終わっていなかった。まだ試合はあるけど、僕はブラジルが優勝するのを見てみたいんだ。それが僕の大きな夢だよ」と語ったように、優勝までの残り3試合に勝利して、母国が12年ぶりに世界一に輝くことを夢見ている。


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