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ボアテング:「最初から最後まで悪夢だった」

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ガーナサッカー連盟を批判

 ガーナ代表は、26日に行われたブラジル・ワールドカップ(W杯)・グループG最終節ポルトガル戦を前に、MFケビン・プリンス・ボアテングとMFサリー・ムンタリをチームから追放した。ボアテングは、ドイツ『シュポルトビルト・プラス』のインタビューで心境を語っている。

 ボアテングは、「非常に落胆している。決して良い時期ではなかった。最初から最後まで悪夢だった」とW杯を振り返り、準備期間から様々なトラブルが発生していたと述べている。代表が2グループに分かれてオランダからアメリカでのトレーニングキャンプに向かったことや、自身の荷物がブラジルに届かなかったことなどを例に挙げた。本大会に入ってからも問題が続いたようだ。

「アメリカ戦の前に泊まったホテルは、おそらくFIFAが手配したとは考えられないね。むしろ、ホテルとは呼べない安宿だったよ。水道が壊れていて、水浸しの部屋もあった。僕も部屋を替えなければならなかった。天井から水が垂れていて、プライベートプールのようになっていたからね」

 当初のガーナサッカー連盟による発表では、ボアテングの追放の理由としてクウェシ・アッピア監督との口論で暴言を吐いたことが挙げられていたが、同選手は改めて自身の見解を述べている。

「先日も言ったが、サリーと僕がトレーニング中にからかい合っていたら、監督が練習を中断したんだ。ドレッシングルームに行くように指示された。その後、監督に僕の何が気に入らないかを聞いた。そうしたら、怒鳴られて暴言も吐かれた」

「バタバタしていたので、その出来事の日時を間違って伝えていた。実は、追放された4日前に起きたことだったんだよ。そのときに僕が監督に暴言を吐いたとすれば、一体なぜ4日後になってから処分を受けることになるんだ?」

 追放処分が伝えられたのは26日の午前中。ボアテングによれば、その前日にサッカー連盟関係者とのミーティングが行われ、そこで自身の意見を伝えたことが追放へとつながったかもしれないという。

「責任者たちには面と向かって、彼らが僕たちに嘘をつき続けたこと、約束を守らないことを指摘したんだ。色々改善しなければいけないことがあると。それで彼らは、僕を簡単に犠牲にすることができたかもしれないね。僕に(追放の)白い紙が届けられたのは練習の出来事の4日後、ミーティングの翌日だった」

「もう一つ言っておきたい。監督との問題があった後、チームとの夕食時に、監督は立ち上がって涙を流したんだ。誰もわけが分からなかったよ」

 W杯出場の報酬が選手たちに長い間支払われなかったことについてはこう語っている。

「それはもう、毎回当たり前のように起こることになってしまっている。それ自体は一番小さな問題でしかないけど、1か月間色々な問題が山積みだった。練習環境、宿泊先、すべてが最悪だったんだ。お金がどこに流れているかも疑問だよ。連盟にはスポンサーやFIFAから大きな金額が与えられているはずだけど、ホテル、移動、チーム、準備のために使われていないことだけは確かだ」

 またボアテングは、アッピア監督についても話している。

「彼が良い監督か? ノーだよ。でも、誰に対してもリスペクトするように、彼のこともリスペクトしている。どんな決断でも受け入れてきたし、尊重した。でも、僕がミランでプレーしていた頃、彼がどうしてガーナ代表への復帰とを頼みに来たのか不思議に思っているよ」

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