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[MVP of battle collection]「リベロのように」ピンチの芽を摘んだドイツGKノイアー

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 世界の頂点を目指し、「白か黒か」勝負を決する2014 FIFAワールドカップ ブラジルに向け、アディダスが開発した「バトルコレクション」は、シンプルかつ斬新な白黒のバトルグラフィックを採用。「プレデター インスティンクト」「アディゼロ f50」「ナイトロチャージ1.0」「パティーク11 コア」の4モデルの中から選手はそれぞれのプレースタイルに合わせ、最も自分に適したスパイクを着用する。そんな“バトルプレイヤー”の中から、その日最も活躍した選手を「MVP of battle collection」として選出する。

 広大な守備範囲をカバーした。アルジェリアのハイプレスと鋭いカウンターに苦しめられたドイツ。そのピンチをことごとく救ったのがGKマヌエル・ノイアー(バイエルン)だった。

 ゴール前のセービングだけではない。シンプルなロングボールで俊足FWを走らせるアルジェリアに対し、何度となくペナルティーエリア外まで飛び出し、時には足で、時には頭でクリア。チームとして攻撃に重心がかかるがゆえに広がった最終ラインの背後のスペースを埋めたのがノイアーだった。

 ヨアヒム・レーブ監督は「ノイアーがリベロのように動いてボールをクリアし、相手の攻撃を断ち切ってくれた」と賛辞を惜しまない。危機一髪と思われるタイミングでの果敢な飛び出し。ゴールを空けて前に出る勇気と集中力。グループリーグ3試合に先発したDFマッツ・フンメルスが体調不良で欠場した守備陣を支えた。

 ブンデスリーガ公式サイトによると、ノイアーは「バイエルンでも代表でも、縦にボールが抜けて来た場合は自分が出て行く」と、あくまで自分の仕事の一つだとコメント。「芝生が濡れていたこともあって、ああいう危ないシーンが生まれたと思うが、自分にとっては楽にプレーできた」と、観ている者が冷や汗をかきそうな場面でも冷静沈着だった。

 ドイツ誌『キッカー』は、ノイアーに両チーム最高の「1.5点」を付けた(ドイツの採点方式は1~6で評価され、1が最高点、6が最低点)。次点は延長前半2分に先制点を決めたFWアンドレ・シュールレとアルジェリアGKライス・エンボリの2点。地元メディアも最高評価を与えた背番号1の走行距離は5.517kmだった。延長戦まで戦ったとはいえ、通常、GKの走行距離が3~4kmであることを考えれば、異例の数字だ(アルジェリアGKエンボリは3.464km)。

「これからも攻撃的にプレーしなければいけないが、攻撃を仕掛けたとき、不用意にボールを失わないようにも気を付けなければいけない」。特に前半は、中盤での不用意なパスミスから何度もカウンターを浴びた。「すべてのミスはきちんと分析して解明しなければならないが、今はまず勝ったことを考えたい」。反省したうえで、次に切り替える。次戦は中3日で7月4日、準々決勝のフランス戦。4大会連続の4強入りへ、苦しんで手にした勝利がチームを勢い付けるか。

▼ノイアーがブラジルW杯で着用する「バトルコレクション」の詳細はこちらから


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