世界の頂点を目指し、「白か黒か」勝負を決する2014 FIFAワールドカップ ブラジルに向け、アディダスが開発した「バトルコレクション」は、シンプルかつ斬新な白黒のバトルグラフィックを採用。「プレデター インスティンクト」「アディゼロ f50」「ナイトロチャージ1.0」「パティーク11 コア」の4モデルの中から選手はそれぞれのプレースタイルに合わせ、最も自分に適したスパイクを着用する。そんな“バトルプレイヤー”の中から、その日最も活躍した選手を「MVP of battle collection」として選出する。

　セットプレーからの一発を守り抜いた。W杯史上初となる4大会連続の4強入りを決めたドイツ代表。フランスを1-0で撃破する完封勝利の立役者となったのがDFマッツ・フンメルス(ドルトムント)だ。

　前半13分、左サイドからのFK。MFトニ・クロースのクロスにフンメルスがDFと競り合いながらも抜群のボディバランスでしっかりとボールを頭で捉え、ゴールネットを揺らした。

『FIFA.com』のインタビューに応じたフンメルスは得点シーンについて「クロースのボールが素晴らしかった。僕は正しいタイミングで、正しい場所に入っただけだよ」と振り返る。体調不良で決勝トーナメント1回戦のアルジェリア戦を欠場した背番号5は、復帰戦で攻守に存在感を見せつけた。

　前半34分、フランスMFマシュー・バルブエナのシュートをGKマヌエル・ノイアーが弾き、こぼれ球にFWカリム・ベンゼマが詰めたが、フンメルスが体を張ってブロック。「強い気持ちを持った良い守備ができたね。でも、次の試合ではさらに高める必要がある」。満足することなく、次を見据えた。

　そのエレガントなプレースタイルで、ドイツの“皇帝”フランツ・ベッケンバウアー氏と比較されることも多いフンメルスを代表チームの同僚たちも絶賛する。

　ドルトムントでもチームメイトのGKロマン・バイデンフェラーは「彼はどんなときもプロフェッショナルだ。常に自分の考えを周りに伝え、日々進化している」と指摘。ドルトムントのライバルであるシャルケでプレーするDFベネディクト・ヘーベデスも「このチームには何人ものリーダーがいる。マッツ(・フンメルス)は驚くべきスピードで成長している。今では彼もリーダーの一人だ」と称賛を惜しまない。

　25歳のセンターバックは準決勝進出を喜ぶと同時に、冒険がさらに続くことを期待している。「次の夢が実現したんだ。ブラジルでの戦いはまだ続くね」。9日の準決勝では開催国ブラジルと対戦する。3大会ぶりの決勝へ、そして6大会ぶり4回目の頂点へ、最大の大一番が待っている。

▼フンメルスがブラジルW杯で着用する「バトルコレクション」の詳細はこちらから

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