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5戦2失点…初8強のコスタリカは“無敗”で大会を去る

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[7.5 ブラジルW杯準々決勝 オランダ0-0(PK4-3)コスタリカ サルバドル]

 4回目の出場で初のベスト8進出を果たしたコスタリカは“無敗”のまま大会を去った。2試合連続でPK戦に突入した一戦。GKケイラー・ナバスはこの日も再三のビッグセーブを見せ、ゴールを死守し続けたが、PK戦では1本も止めることができなかった。

「PKは運だ。ナバスがベストキーパーであることに変わりはない。PKを止められなかったのは運が向かなかったからだ」。守護神をねぎらうホルヘ・ルイス・ピント監督は、同国の歴史を塗り替えたベスト8という結果に胸を張る。

「我々は傷ついているが、ハッピーだ。大会が始まるまで、だれも自分たちのことを信じていなかった。しかし、大会中に数多くの美しい結果を残してきた」

 ウルグアイ、イタリアに連勝し、イングランドと引き分け、「死の組」を首位で突破した。数的不利に立たされた決勝トーナメント1回戦では、後半アディショナルタイムにギリシャに追いつかれながらも、PK戦の末、競り勝った。同国史上初のベスト8。北中米カリブ海連盟加盟国のベスト4となれば、出場チームが13か国だった1930年の第1回大会で3位に輝いたアメリカ以来、84年ぶり史上2チーム目の快挙となるはずだった。

 5試合で失点はわずかに2。そのうち1点はPKによる失点だった。5バックの守備的な布陣ながら、堅い守りと鋭いカウンターで快進撃を続けた。気迫あふれるディンフェンスは、観る者の心を打った。

「たとえ大会を去らなければならないとしても、我々は負けていない。コスタリカのサッカーにポジティブな印象を残すことができたと思っている。選手を誇りに思うし、この国を誇りに思う。彼らは持っているものすべてを出し切った」。コロンビア人指揮官は、強豪国相手に堂々と戦い抜いた選手への称賛を惜しまなかった。

(取材・文 西山紘平)

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