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ブラジル崩壊…ドイツが7-1の歴史的大勝で3大会ぶり決勝へ

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[7.8 ブラジルW杯準決勝 ブラジル1-7ドイツ ベロオリゾンテ]

 ブラジルW杯は8日、準決勝を行い、ベロオリゾンテのミネイロンスタジアムではブラジル代表ドイツ代表が対戦した。試合はドイツが前半だけで5ゴールを量産するまさかの展開。最終スコア7-1で開催国を撃破した。

 ブラジルはエースのFWネイマールが準々決勝のコロンビア戦で腰椎骨折の重傷を負い、チームを離脱。この日はキャプテンのDFチアゴ・シウバも出場停止という苦しい陣容だった。ネイマールに代わってFWベルナルド、チアゴ・シウバに代わってDFダンテが入り、出場停止明けのMFルイス・グスタボがMFパウリーニョに代わって先発に戻った。

 手負いのホスト国に対し、準々決勝フランス戦(1-0)と同じベストメンバーで臨んだドイツは、その勢いの差を見せつける。前半11分、MFトニ・クロースの右CKにMFトーマス・ミュラーが右足で合わせ、先制点。ブラジル守備陣は完全にミュラーをフリーにしてしまっていた。

 ミュラーの今大会5得点目となる先制パンチを見舞ったドイツは一気にたたみかけた。前半23分、右サイドを駆け上がったミュラーが中央のクロースに戻し、そのままゴール前に走り込む。クロースの縦パスをミュラーがワンタッチで落とし、FWミロスラフ・クローゼがシュート。一度はGKジュリオ・セーザルに止められたが、こぼれ球を再びクローゼが右足で押し込んだ。

 クローゼはW杯通算16ゴール目。元ブラジル代表FWロナウド氏と並んでいた最多得点記録を更新し、新記録を樹立した。クローゼの歴史的なゴールに沸くドイツはその1分後、DFフィリップ・ラームが右サイドからマイナスのクロスを入れると、ニアに走り込んだミュラーの右足シュートは空振りとなったが、その背後からクロースが左足でジャストミート。ゴール左隅に突き刺し、3-0とリードを広げた。

 まさかの連続失点でブラジルの集中力は完全に切れてしまった。さらにまた2分後の前半26分、自陣でMFフェルナンジーニョがクロースにボールを奪われ、ドイツがショートカウンターに出る。クロースからパスを受けたMFサミ・ケディラは相手を引き付けてリターンパス。クロースが右足でこの日2点目となるゴールを奪った。

 さらに3分後の前半29分にも中央からケディラが仕掛け、MFメスト・エジルとのワンツーの形から右足でダメ押しの5点目を流し込んだ。5-0。試合はまさかの大差が付き、スタンドを埋め尽くしたブラジル人サポーターも悲嘆に包まれた。

 ブラジルはハーフタイムにFWフッキに代えてMFラミレス、フェルナンジーニョに代えてMFパウリーニョを投入し、一気に2枚のカードを切った。一方のドイツはDFマッツ・フンメルスを下げ、DFペア・メルテザッカーを入れる余裕の交代を見せた。

 1点でも返していきたいブラジルは気持ちを奮い立たせてゴールを目指すが、後半7分のMFオスカルのシュートはGKマヌエル・ノイアーがセーブ。同8分にはオフサイドラインをかいくぐったパウリーニョが立て続けにシュートを打ったが、ドイツの守護神が立ちはだかった。

 逆にドイツは後半24分、ラームの右クロスから途中出場のFWアンドレ・シュールレがゴール。同34分にもシュールレが左足で自身2点目を決め、7-0とゴールを重ねた。ブラジルは後半45分にMFオスカルが意地の1点を返すも、反撃はここまで。準決勝での1チーム7得点、6点差ゲームはいずれもW杯史上初。ブラジルの1試合7失点も史上初となった。

 悲願の自国優勝を目指したブラジルだったが、02年8月のパラグアイ戦で敗れたのを最後に無敗を続けてきたホームで、まさかの歴史的大敗。12日の3位決定戦に回ることになった。ドイツは、準優勝だった02年大会以来、3大会ぶりの決勝進出。90年大会以来、24年ぶり4回目の優勝に王手をかけた。


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