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“恩返し”のPKストップ…恩師ファン・ハールに感謝するアルゼンチンGKロメロ

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[7.9 ブラジルW杯準決勝 オランダ0-0(PK2-4)アルゼンチン サンパウロ]

 両指揮官に感謝した。PK戦で2本ストップする活躍を見せ、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたアルゼンチンのGKセルヒオ・ロメロは試合後、記者会見に出席し、アレハンドロ・サベジャ監督とともに、オランダルイス・ファン・ハール監督に対しても感謝の言葉を述べた。

 ロメロは07年にアルゼンチンのラシンからオランダのAZに移籍。当時の監督がファン・ハールだった。「試合が終わってから、ロッカールームに行って感謝を伝えた」と明かしたロメロは「(AZに移籍した当初、)違う国から来て、違う文化、違う言葉の中で自分のことを助けてくれた。言葉が理解できないとき、彼はスペイン語で話しかけてくれた」と、初めての欧州移籍で戸惑う自分を支えてくれたのがファン・ハール監督だったと感謝した。

「GKもチームの一人だ。11人でチームなんだと、彼に教えられた。僕は当時、まだ20歳だった。その後の成長を助けてくれたのがルイス(・ファン・ハール)だった」

 その成長を見せつけるようなPKストップ。かつての恩師への強烈な“恩返し”が、アルゼンチンを24年ぶりの決勝に導いた。13日、マラカナンで行われる決勝の相手はドイツだ。「決勝ではどんなことも起こり得る。運も重要な要素の一つだろうね。ドイツは難しい相手だ」。そう表情を引き締めた守護神は「でも、今夜はお祝いをするよ。明日からドイツとの決勝について考えたい」と、柔和な笑みをこぼしていた。

(取材・文 西山紘平)

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