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新生関塚ジェフのエースだ!森本が今月に入って2戦4発と復活の兆し

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[7.13 天皇杯2回戦 千葉3-2長野 フクアリ]

 この男の復活なくして関塚隆監督を迎えた新生ジェフユナイテッド千葉の巻き返しはない。FW森本貴幸が2ゴールを奪い、初陣を迎えた関塚ジェフを白星へと導いた。

 打ち合いとなったゲームだが、幕開けとなった先制点を奪ったのも森本だった。前半10分、右サイドからDF大岩一貴のクロスが上がると、迷わず背番号11はゴール前に飛び込む。「キッカーとのタイミングは練習でもやっているし、誰だったらこういう球くるなというのは分かっている。練習のたまものだと思います」。豪快なヘディングシュートをゴールネットに突き刺すと、今度は2-2で迎えた後半24分。ケンペスからのボールを中央で受けると、そのままドリブルで持ち上がり、華麗なミドルシュートで決勝点を奪ってみせた。

 5日の第21節アウェー大分戦でも今季初ゴールを含む2ゴールを奪った森本。これで今月は2試合で4ゴール目となった。「サブの選手はモチベーション高いですし、一回みんながフラットになる。誰が試合に出るか分からないから。練習もすごく激しくやっている。そういった意味ではチーム内の競争もすごくある。それが良い結果に繋がっていけばなと思います」。監督交代も大きな刺激になっている。

 森本は15歳10か月6日でJデビューを飾るなど、数々の最年少記録を持っている。若年化が進む中で、最年少得点記録を含め、いまだ破られることのない記録だ。前回の南アフリカW杯でもメンバー内最年少選出。アルベルト・ザッケローニ体制になってからも招集を受けるなど、期待され続けた逸材だ。

 昨年8月に千葉に加入して以降もなかなかコンディションを上げられずにいたが、ここに来てようやく復調の兆し。関塚監督は「まだまだですね。現代的なFWの選手じゃない」と手厳しいがそれも期待の裏返し。元祖“怪物”の巻き返しにも期待だ。

(取材・文 児玉幸洋)
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