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「ミラクルボーイ」が優勝決定弾!!ゲッツェ「夢が現実になった」

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[7.13 ブラジルW杯決勝 ドイツ1-0(延長)アルゼンチン リオデジャネイロ]

 興奮はおさまらなかった。延長後半8分に決勝点を決めたドイツMFマリオ・ゲッツェは決勝戦のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれ、試合後の記者会見に出席。「信じられない。この気持ちをどうやって表現したらいいか分からない。僕はとにかくシュートを打った。その後、何が起きたのかは覚えてないよ」。その瞬間、頭は真っ白になった。

 延長後半8分、左サイドを強引に突破したMFアンドレ・シュールレのクロスボールを胸トラップしたゲッツェは倒れ込みながら左足を振った。角度はなかったが、シュートはGKセルヒオ・ロメロの脇を抜け、ゴール右隅に吸い込まれる。22歳のひと振りが、ドイツに24年ぶり4度目の栄冠をもたらした。

 ヨアヒム・レーブ監督は賛辞を惜しまない。「ゲッツェはミラクルボーイだ。ワンダーボーイだ」。後半43分、FWミロスラフ・クローゼに代えて背番号19を投入した。指揮官にとって勝負の一手だった。

「彼はどんなポジションでもプレーすることができ、高いクオリティーのテクニックを持っている。彼が試合を決めることができる選手であることはずっと知っていた。そして実際に今日、彼が試合を決めたんだ」

 延長戦の前にはゲッツェに近づき、声をかけた。「メッシよりも上だということを世界に見せろ。W杯を決めるんだ」。指揮官の期待に応え、サッカーの聖地・マラカナンで、W杯決勝という大舞台で決めた優勝決定弾。ゲッツェは「夢が現実になったんだ。このチームを誇りに思うし、ブラジルでのすべてのことを幸せに感じている。このチームのすべての選手が優勝に値する。このトロフィーを勝ち取ったことを本当に誇りに思っている」と感慨深げに語った。

(取材・文 西山紘平)

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